第26話 ちょっと武器防具屋を拝見
翌日、遅めのハーレム朝食を終え、
ハーレム宿を出て冒険者ギルドへ行く前に、
まだ混んでいそうな気もしてか、ちょっと寄り道。
「ここが王都で一番の、武器防具店かあ」
王宮衛兵御用達ってあるな、
そうそう、冒険者ギルドがもしもの時に頼る先は、
教会以外にも国の衛兵、騎士団とかもあるんだったっけ。
(前衛なら騎士団、後衛なら教会っていう)
もちろん当然ながら騎士団にも回復役は居るし、
教会にも前衛どころか勇者が居たりする、昨日3人も伸しちゃったけど!
あと細かい話、教会を訳アリで追放された神官僧侶が国に拾われたりもするらしい。
「ふむ、私の身体に合う装備もしっかりあるな」
「言えば色も変えられるみたいですよシグリヌさん」
「この銀の鎧を白くするのも良いな」「返り血が目立ちますけどね」「今更」
あと顔を覆う兜もセットになってら。
「セルフィ、勇者専用防具だって!」
「でもファロラ、みんな男性用だよね」
「オーダーメイド受け賜ります、ってあるわよ」
どのくらい割増料金になるんだろ、
って良く見ると『※ただしC級冒険者以上』ってあるな、
もうすぐ可能か、こんなよわよわ勇者にぴったりな鎧もあるのかな。
(動きやすさ重視でお願いします!)
みたいな、いや勇者も色々と居るから!
前衛、後衛、補助魔法、えっ僕ですかぁ?
アイテムボックスの無いポーター兼解体屋みたいな。
(しかもアイテムはファロラのアイテムボックスへ入れます!)
いいんだいいんだ、
僕の仕事はティムモンスターの世話なんだ、
テイマー勇者だって居ないことはない、現に今、ここに居るし。
「ええっとルビアとリムラは」
「あちらのエリアに居るが」「後衛装備ね」
うん、普通に魔法使いの服と、
僧侶の服だが僧侶に関しては教会内で、
特別に良いのを売っていたはず、師匠の話を聞きに行くときに、許されればついでに寄るか。
「このローブ、フード付きで全身を覆えますわ」
「あっ、深く被ると謎の魔法使いっぽい、ちょっと不気味」
「それは褒め言葉と受け取ってよろしくて?」「うん、良い意味でだよ」
正体不明、
謎の魔法使いみたいな。
「こういうのも~、ありました~」
「あっ仮面!」「これで~、顔を隠せば~」
「良いね、って王都ともなると、こういうの売ってるんだ」
ファロラが受け取って、
まじまじと観察をしている、
いやこれスキルの鑑定か、買い物に地味に便利なんだよな。
「これ、レベルの低い魔物への認識阻害が入っているわ」
「つまりは」「先制攻撃できるってことね」「ええっと、僕らに必要?」
「セルフィには」「あっそうか」「いや、何かされる前に私が斬るか護るが」「さすがシグリヌ姐さん!」
と謎に持ち上げてみる。
「しかし何だ、こっちでは手遅れかも知れないが、顔や身体を隠すのはアリだな」
「あっ、シグリヌさん女性冒険者にわーきゃー言われちゃいますものね、ファン除けかあ」
「……まあ、私にはすでにセルフィが居るからな、セルフィさえ気にしないのであれば」「んー、どうだろう」
嫉妬が僕に向かれても、困るし!
今の所は僕って空気なんだろうけど、
例えば今の会話を聞かれていたら……って近くには男性店員さんしか居ないな。
「セルフィ、どうする?」
「うんファロラ、とりあえず僕用のこの白仮面だけ、って高っ!」
「買えないことも無いわよ」「うーん」「ふむ、この後、依頼料とか色々と入るはずだが」
あとドラゴンの卵の代金ね、
教会からの依頼料だけはどうも読めない、
あんまり低くても相手が大教会だと文句言えない雰囲気あるよね、まあいいや。
「わっかりました、じゃあ買います、ってサイズ大丈夫かな」
「魔法でぴったりくっつくようになっていますよ、大きさまでは変えられませんが」
「あっ店員さん、ありがとうございます」「色違いもありますが」「白で良いです、これで」
ということで、
無事に購入して、
早速すぐに装着してみた。
「どうかな、どうかな?」「うん、『認識阻害(小)』が付与されているわ」
「スライム程度ならす素通りするだろう」「じゃあシグリヌさん、ダンジョン地下1階の単独行動は僕にお任せを!」
「そんな用事あるか?」「ありませんわね」「無いと思います~」「えっとセルフィ、それってファッションで買ったの?」「えええ」
まあいいや、
これでどうだろう、このパーティーにおいて、
目立つのか目立たないのか、人間にも効くのかな認識阻害。
(冒険者ギルドで確かめようっと)
さあ、今度こそダンジョンだ!!




