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よわよわ勇者のサキュバス無双~最弱勇者は冒険者に化けたサキュバスと最強まで成り上がります!~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 王都に現れた聖なる白い一団、その正体は勇者と魔物!

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第23話 なぜこうも上から目線なのか

「ほう、これは教会屈指の治癒力であるな」

「そうですか~、良かったです~、それではこれで~」

「おいおい待て待て、話はこれだらだ、我を誰だと思っておる!」


 夕食後、来客が来たのであっこれは、

 と思ったら案の定、王都教会からの刺客、

 もとい遣いの方で『そろそろ』とか言われたので全員で出向いてみた。


(それで依頼の治療を施したのですよ)


 確かに重病の女性だったのだが、

 わざわざ僕らにやらせなくても王都の教会であれば、

 そう思ったが、やはり僕らの、いやリムラさんの治癒魔法力を確認したかったらしい。


「ええっと、依頼は終わったので帰ります、さいなら」

「お前たち、大聖女タリーシャの弟子であろう!」「僕は弟子と言う訳では」

「他の4人は!」「そうですね、ただもう正式に冒険者として僕が貰いました、んじゃ」


 神官騎士に出口を防がれる。


「待てい、我は王都の神官長、ガウベルであるぞ!」

「んっと冒険者ギルドより教会の方がちょい上の立場なのは知っていますが」

「そもそも大聖女とあろう者が、なぜこれほどまれの治癒僧侶を手放した!」


 知らんがな、と言って帰っても良いが、

 ある程度はここで話を済ませないとタリーシャ様の後継者、

 聖女レネス様が詰められるかも、いや全責任はタリーシャ様なんだけど。


(教会は理屈より感情が結構、重要になるらしい、特に上の方)


 良い意味でも、悪い意味もね、

 そして今、僕や僕らが直面しているのは、

 悪い方向だ、だといってこっからまーた1から説明してもなあ。


「端的に言います、神官勇者ファロラは元々貴族で僕の婚約者で」

「理屈は良い!」「ではどうしたいんですか」「教会に戻せすぐにだ!」

「いや円満追放もとい円満解放で確定していますが」「教会付き冒険者にしてやる!!」


 そんな、上から目線で言われても。

 ……まあ貴族にお抱え冒険者が居るように、

 教会にそういうのが居ても、聞いた事ないけど!


(大概は教会内で編成できちゃうからね)


 で、たまーに冒険者ギルドに協力している、

 だからこそ冒険者ギルドも、もしもの時の助っ人として、

 教会に依頼したりする必要があるから立場的には教会が少し上、と……でもなあ。


「命令なら従う義務は無いですし、タリーシャ様の、大聖女様の意思が」

「40番台後半を2度入っただけだろう」「上位を独占している聖女のせいらしいですねえ」

「教会に関係の無いお前が言うな!」「わかりました関係ないので帰ります」「教会員は置いて行け!」


 興奮してるなあ、

 それを言うなら元教会員だろう、

 まあ揚げ足とっても仕方がないか。


「では本人に聞いてみましょう、リムラさん」

「私は~、タリーシャ様がお亡くなりになって~、

 教会が解散した時点で~、冒険者としてセルフィさんに~」


 ウンウン頷くシグリヌとルビア。


「もう良いわね? 冒険者ギルドの勇者は教会に対等にモノを言える立場よ!」

「名目上はな、実際のところはどうだ?」「あっそうですか、わかりました、では決闘を」

「ふむ、面白い、では3対3でどうだ」「ええっとじゃあウチは」「そちらの剣士と勇者2人だ!」


 えっ僕っすか?!


「んー、どうしよう」

「セルフィ、大丈夫だ問題ない」

「そうよセルフィ、丁度良いハンディだわ」


 何気にちょっと、

 微妙に酷い事を言われた気が、

 まあ、よわよわ勇者なのは間違いないからねっ!


(後でわざと拗ねて、慰めて貰おう)


 夜の吸い方も、

 少しはやさしくなってくれるかも知れないし!

 いやほんと4人掛かり、いや4体掛かりは激しいんですよ。


「まあ、ウチの2人がやる気なんで、僕が言い出した事でもありますし」

「よし、では決闘は0時からとする!」「えっいつの」「今夜だ!!」「えええ」

「こちらはいつでも準備が出来ておるからな」「そうですか、夕食後でまだ身体が重いんだけどなあ」


 いや本当は夜魔、夢魔と呼ばれるサキュバスにとって、

 真夜中の決闘は有利過ぎるんですけどね、不利なのは僕だけ、

 でも元からまともに戦う気の無い僕は、どれだけ不利になっても平気です!


(ゼロから数字は引けないのですよ、いやマイナスはあるか)


 とにかく、

 これでもう王都の教会が、

 ちょっかいをかけてこなくなるのであれば!!


「ちなみにお相手は」

「こっちは神官勇者3人だ」

「えっマジでー?!」「もう遅いぞ」


 逆に楽しみだ、

 ある意味、ギャラリーとして!!!

 

(とんでもない特等席だな)


 魔族領でホーリードラゴンvsダークネスドラゴンを間近で見たのに比べれば。


「じゃあ一応、これだけは約束して下さい」「なんだ」

「僕らが勝ったら、その上から目線はやめて下さいね」

「なんだそんなことか」「その他の事も書面を交わしましょう」「わかった」


 そして真夜中の決闘が決まった訳だが。


(これって別の依頼になったりしないかなあ)


 そうすれば更にランクが、って、

 まあ良いか、こればっかりは対教会だ、

 勝って終わればいくらでも依頼を受けられる、今回だけの我慢ということで!

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