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よわよわ勇者のサキュバス無双~最弱勇者は冒険者に化けたサキュバスと最強まで成り上がります!~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 王都に現れた聖なる白い一団、その正体は勇者と魔物!

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22/26

第22話 信じて貰えたっぽい

「おかえりなさいませ、無事なお戻りで!」


 普通の冒険者受付、

 そこでごく普通の受付嬢に対応して貰う、

 普通のD級冒険者パーティーだからね、まずは冒険者カードを……


「では報告を」「はい、メモしますね!」

「いや一応、報告書も書いてきたのですが、どうぞ」

「これはこれはお仕事で丁寧ですね!」「一応はリーダーですので」


 こういう時くらいしか、

 表立ってのリーダー勇者が出来ないのですよ!

 実際は人間ぼく1人だから全て僕の手柄、だなて言えないし。


「ふむふむ、なるほど」「ドラゴンの中心集落で245体、これは雛や卵を除いた数です」

「それは確かなのですね?」「ファロラの勇者スキルで」「それなら間違いないですね!」

「一応、証拠としてドラゴンの卵を」「えっ、どちらに?!」「ファロラのアイテムボックスです!」


 出してカウンターに乗せるとびっくりしている。


「こ、ここで出されても、素材置場へ」

「ファロラの勇者スキル『鑑定』によると無精卵らしいです」

「そんなことまで」「僕らじゃ持て余すので冒険者ギルドへ下ろします!」「な、なんとぉ!!」


 本物かどうかも、

 しっかりじっくり調べて貰おう、

 これで換金のとき『残念ながら偽物でした……』とか言われたら、どうしてくれようか。


(あのドラゴンが嘘ついてるとは思えないからなあ)


 このあたり、

 相手は王都の冒険者ギルドなんだから、

 しっかり信じてみよう、お互いの信頼関係は大切だ。


「セルフィ様、これによると、まだもう少しドラゴンは多そうですね」

「そうなんですが、あまりにワイバーンが増えすぎてドラゴンの住居を脅かしています」

「まあ、それも勇者スキルで?」「いえ、現に倒してきました、これも素材置場に『全て』置きますから検証を」


 ドラゴンが言ってたって伝えるのは、

 まだちょっと控えようかな、いやファロラの勇者スキルってことでも良いけど、

 ウチのサキュバスが魔物であるヒントをこんなに早く渡したくは無い、という僕のリーダー判断。


(しつこいけど、リーダーって言っても人間は僕1人だからねっ!)


 冒険者ギルド的には、

 なんでこのよわよわ勇者がって思うだろうけど、

 いや教会から引き抜く条件としてっていうのをわかったうえで。


「ありがとうございました、この報告書とドラゴンの卵、

 そしてワイバーンの素材を元に明日夕方にはとりあえずこちら側でまとめたいと思います、

 Cランクへの昇格もその時になると思われます、それと教会からの依頼が」「あー、行かないと駄目?」


 断れるなら断るのも手だが。


「至急早急では無いものの、できればすぐ、と」

「できればねえ」「行かれた方が」「冒険者ギルドとしても、そう思いますか」

「正式な依頼ですので、更にランクが上がりますよ」「えっ、もうBに?!」「ですね」


 振り返ってパーティーメンバーを見る僕、

 するとみんな順番に答えてくれるようだ。


「これまでの教会との関係もある」

「依頼内容によると思われますわよ?」

「私は~、大概のことは出来るかと~」


 そして最後はファロラが。


「とりあえず1度受けてみましょう、話はそれからで」

「わかったよ、ていうか僕までもついに教会に…かぁ」

「大丈夫よ、何かあればリーダーは私たちが全力で守るから」


 教会上層部の腹芸に付き合う気ないし、

 今更になって僕が貴族の立場でどうこう言うつもりは無い、

 そもそも両方、形式上は追放されてるんだから過度に気を使う必要もない。


(はぁ、面倒くさい)


 まあいいや、

 とりあえずは現時点でのD級冒険者らしく、

 今、やれることをサクッとやってしまおう。


「わかりました、とりあえず依頼通り教会へ、って内容書いてあります?」

「治癒の依頼、病人ですね」「でもそれなら自前でいくらでも」「そこまでは」

「ルシアさん」「おそらく目の前で、リムラの治癒能力を確認したいのでしょう」


 引き抜く気か、

 いやこの場合は取り戻すとでもいうか、

 困ったな、まあいいや、それこそ教会に一度も属してない僕の仕事だ、しかも勇者だし!


(いざとなったら、みんなで逃げよう!)


 ということで依頼を受けた形となった、

 あっ、もちろんドラゴン調査の素材は置いてきました、

 ワイバーンのがやたら多くて時間がかかってたな、どうやら信じて貰えたっぽい、そしてお宿へ。


「ハーレム専用宿屋、とりあえず5日分払ってあるけど……」

「セルフィ、まただ」「あーシグリヌさん目的の女性冒険者たち」

「どうする、薙ぎ払ってくるか」「いや、横目に普通に入りましょう、スルーで」


 シグリヌさんが先頭で行くと、

 まーた、わーきゃー言ってら、うるさい。


「シグリヌ様、わたくしどももシグリヌ様のハーレムに入れてくださいませ」

「事実上のハーレムのあるじなのでしょう? でしたらどうか、どうかお情けを」

「噂では神官僧侶だったとか、もはや聖女の域です、それが冒険者になられるなんて、あぁ、ああ!!!」


 何を勝手に妄想しているんだ!

 そして相変わらず僕は視界に無い模様、

 おそらくワンチャンあるとしたら僕を懐柔するしかないのに。


(なびかないけどねっ!)


 さっさとハーレムディナーを~べようっと。

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