第18話 みんなモテモテただし僕を除く
「はい、こちらが魔石の代金、金貨38枚と銀貨62枚になります、
金貨10枚以上のお渡しになりますので、冒険者ギルドの綺麗により、
端数の銅貨は冒険者組合の方へプールさせて頂きました、ありがとうございます」
結果発表と新たな依頼の相談が終わり、
さっきのテストで得た魔石の換金を受付でして貰っている、
細かいお金は、銅貨は回収されて全冒険者の役に立てるらしい。
(塵も積もればっていうからねえ)
貰ったお金は僕だと危ないので、
ファロラのアイテムボックスの中へ、
ほら、僕なんかちょっと首を締め上げられたら、もうどうしようもないし。
「それにしてもセルフィ、さっきの依頼、受けて本当に良かったのか」
「あっはいシグリヌさん、まあ、僕らにやれない事もない、といった感じで」
「とりあえずは帰って支度だな」「これだけ金貨があれば、結構なお宿に……」
受付から離れた所で、
目の前に女性が4人も!
「あ、あの、シグリヌさんと名前をお聞きしました」「ああ、なんだ」
「私達、一目見てファンになりました!」「お近づきになりたいと思いまして」
「済まないが、これから宿を探す所だ」「でしたらお金は出しますので、シグリヌ様は私と!」
さすがシグリヌさん、
女性にモテるタイプの女剣士だ、
ちなみに僕がGOサインを出せば女性も満足させられる、とある方法で。
(ヒント:しっぽ)
とりあえず今はあしらっている、
そんな状況の中、他のみんなも色んな冒険者に話しかけられているな。
「失礼、我々は魔法使いだけのパーティーを組んでいる者だが、貴女はもしや」
「ええ魔法使いですわ?」「ではなく、属性は」「よくおわかりになられまして?」
「おおやはり、杖に光魔法の残り香が」「匂いなど感じませんわ?」「そうではなくて」
見ただけで4属性がわかるパーティーだな、
って全員魔法使いってバランス悪いな、でもあれだ、
水属性は回復魔法も使えるはずだから、まあ何とかなる。
(そこに光属性が入れば完璧、って感じで口説きに入ってるな)
そして本来の回復役にも魔の手、もとい誘いの手が。
「君だね、グランドダンジョンの仮設教会で重体の冒険者を瞬時に無詠唱で治したのは」
「あの~、どのようなご用件でしょうか~」「俺達はA級冒険者なんだが治癒師が弱くてね」
「今、居る方を鍛えては~」「頭打ちだし、もう1人増やしたかった所だ、どうだ一緒にS級を目指さないか」
もう情報が回っていたのか、
と話し掛けようとして見たファロラも……
「ごめんなさい、僕ら、勇者を探しています」
「女性勇者なんて、初めて見ました、僕らの中心になって下さい!」
「こう見えても将来有望って言われています、ただやっぱり勇者が欲しくって」
若い冒険者パーティー、
これファロラが少年好きだったら、
大変なことになっていたぞ、幸いにも僕にしか興味ないけど。
(みんな、みーんな、モテモテだ)
そう、僕以外は。
「あら可愛い坊や、ちょっと良いかしら?」
まさかまさかの、
僕にもきたああああああああ?!?!
なんか妖艶なお姉さんだ、髪も口紅も黒い。
「あっはい、なんでしょうか」
「さっき大金を受け取っていたけれど」
「パーティーで稼いだお金ですね、もう仕舞っちゃいました」
僕の顎に手をあててくる、
あっ、身長高くて胸が大きい、
ただ、大概はこういうのは、垂れてるんだよなあ。
「私はね、娼館で働きながら冒険者をやっているの、どう? この後、アタシと」
あっ、客引きでしたか、
ですよねーっていうか戦う娼婦さんですか、
こういうのが実は結構強かったりするんだけれども……
「ごめんなさい、パーティーのリーダーで忙しくって、そんな暇は」
「息抜きも必要よ?」「すみません真面目で」「溜まったりしないの?」
サキュバス4体に毎晩迫られて、
そんな暇ないっていうか、もはや人間では満足できない、まであるな、
まあいいや、だってそもそも、婚約者いや結婚相手がサキュバスだったし。
「ええっとみんな集合!」
「ああ」「かしこまりましたわ」「はい~」「どうしたのセルフィ」
「ということで、これより高級宿屋へ向かって、しゅっぱーーっつ!」
さっさと邪魔の入らない所で落ち着こう、
とはいえ僕らだけの空間になったらそれはそれで、
僕は落ち着くどころか貞操の危機が待っているのだが、サキュバスによる。
(今更か)
せめてその前に、
さっき受けた依頼のおさらいをしたいな、
地図も買っておきたいっていうかあるかな詳細なの。
「ああんシグリヌさまぁ~」
「せめて、せめてキスだけでも」
「宿で何でもお世話させて下さい!」「何されても嬉しいです!!」
変なの連れてこないでーーー!
いや、勝手についてきただけか、
シグリヌさんが途中でシッシッしてくれました。




