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よわよわ勇者のサキュバス無双~最弱勇者は冒険者に化けたサキュバスと最強まで成り上がります!~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 王都に現れた聖なる白い一団、その正体は勇者と魔物!

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第11話 馬車でクランについて聞いてみた

「すみませんオレンさん、ずっと伯爵領の田舎に居たので現在のクランについて疎いのですが」

「セルフィくん、辺境伯じゃなかったの?」「実家はそうですが、婿に出された先が伯爵家で」

「ということは」「ええ、私ファロラが伯爵家の娘よ、教会員になった時に出されたようなものだけど」


 嘘ではない、養子だけどね。


「でもその教会も出たのよね?」

「オレンさん、ファロラの細かいことは後で、それより」

「とりあえず4大クラン憶えておくと良いわ、火と風と大地と水よ」


 4大属性か。


「一番大きいのは」「火よ、ファイアーワークス、剣士中心で勇者が一番多いクラン」

「あー、紅い甲冑のパーティーを見た覚えが」「万年回復役不足だから声がかけられそうね」

「私ですか~」「光の回復魔法っていうだけで、存在を知られたらすぐ来るわよ」「ちょっと怖いですね」


 もはや軍隊か。


「勇者って私みたいな女勇者も?」

「ファロラさん、私、女性勇者って初めて見たわ」

「オレンさんでも?!」「ていうくらいレアよ、気を付けてね」


 男どもに囲まれてあんなことやこんなこと?!

 話がそういう方向に行く前に、僕の方から軌道修正しちゃおう。


「ええっと、二番目に大きいのは、水?」

「それは四番目ね、ファイアーワークスと単体クランで対抗できるのは、

 ウインドウィンディアね、魔法使い中心のクラン、回復もそこそこ居るわ」


 激しいクランに対抗して、

 颯爽と躱す、もしくは受け流すクランかな。


「戦い方に特徴は」

「先手必勝、攻撃力より攻撃速度ね」

「大きい敵とか倒せるんでしょうか」「そういう敵は急所があるわね」


 なるほど、

 具体的には聞かないでおこうっと。


「あら、ではいきなり予告もなく攻撃魔法が?」

「対人なら問題だけど魔物相手だし、ルビアさん光属性で貴重だから、

 かっこいい魔法使いの男性に誘惑されないようにね」「ハニートラップですの?」


 うわあ、色仕掛けとか使うのか、

 恐ろしいなあ、とサキュバスを揃えている僕が思ってみる。


「男の子は熟女趣味なら注意ね、

 上の方はいかにも魔女っていうのが揃ってるから」

「だそうだセルフィ」「いや僕、よわよわ勇者ですから」


 うん、誘惑される心配は無さそうだ、熟女沼に興味も無いし。


「大地はオールウェザーってクランで種族も何でもあれ、

 エルフやドワーフとかも取り込んでいるわ」「亜人ですかぁ」

「だからある意味、オールマイティーなクランね、誰でもカモンな」


 数は揃えられそう、

 だからこそ第三派閥になっているのか。


「ええっと、最後は水ですよね」

「ウォーターオアシス、私たち『フリーハンドアドベンチャー』も所属しているわ」

「あっ、オレンさんリーダーで水属性だから」「その流れで入ったのは否定しないわ」


 なるほどねえ、

 パーティーの特徴や性質から、

 クランを選べば良いのか、特にリーダー。


(と、いうことは……僕基準だと、どこもお断りされてしまう)


 全体で見たら光属性パーティーだ、ほぼサキュバスだけど。


「ええっと、光属性の派閥は」

「教会ね」「あっ」「教会が閉じ込めて出さないわ」

「そうでしたね」「だから冒険者の派閥じゃなく、冒険者と教会っていうもっと大きなくくりの派閥になるわね」


 クランどころの話じゃなかった。


「じゃあ僕らは教会を頼れと」

「元教会員で出てくる冒険者なんて、ほとんどが追い出されたパターンよ」

「破門ですよね」「円満に冒険者になるパターンを初めて見たわ、知ったわ、まあ納得したけど」


 相当なレアケースか。


「あっ、じゃあ教会から破門されたパーティーばかりのクランが」

「そういうのは4大クランにあっという間に吸収されるわね」「なるほど」

「失礼、では皆様方、わたくしどものテストという依頼を引き受けたのは引き抜き目的も?」


 ルビアさん、

 はっきり聞いちゃうなあ、

 そこが彼女の良い所だと僕は思う。


「それは否定しないけど、まずは様子を見させて」

「あっはい、張りぼてだったら困りますものね、僕みたいに」

「セルフィ、リーダーが余計なことを言うな」「すいませんシグリヌさん」


 あっ今、S級の皆さんに『コイツ本当にリーダーか?!』って目で見られた気が!

 仕方ないじゃん、この中で唯一の男性、どころか唯一の人間なんだし、真実で言えば、

 1人パーティーにティムモンスター4体って形なんだから、まあ冒険者カード持つサキュバスだけど!


「実際のところ、クランに入りたい気はあるの?」

「あっエルノさん、正直言って、クランについても今、詳しく聞いたばかりで」

「じゃあまだ、選ぶとかいう前の段階なのね」「でも話にあった通り、困って頼るのは教会かなあ」


 そのあたり、

 王都の教会ではどういう話をしてのだろう、

 教会のことは元教会員に任せてって言われたから、あえて聞かないようにしてるんだけど。


(後で軽く聞いておくかあ)


 まあ4大派閥については、わかった。


「ちなみに5番目の派閥は」

「規模関係なく言えば『ダークネスシャドウ』中枢は闇属性ね」

「ひい」「魔物をティムしたりしている連中、関わらない方が良いわ」「ですねですねっ!!」


 もうクラン名からしてヤバそうだ。

 とかなんとかクランについてお勉強したのち、

 さあ、いよいよ今度こそダンジョン到着なのでっす!

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