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秀人と愛斗!  作者: ゼロ&インフィニティ
第二章 反逆者、愛斗
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十八話 秀人の出会い

今回は新キャラ登場です。ちなみにこの作品のEMAは色だけしか書いていません。姿形は読者のご想像にお任せします。

 格納庫をでた秀人は苛立ちを隠せなかった。愛斗も横にいた。その時、後ろから思い切り背中を叩かれた。

「おっはよー!秀人くん!愛くん!」

 それは生徒会長、南風渚だった。愛斗は耳を疑った。

「あいくん?俺の事か?」

 渚は元気よく頷いた。

「もちろん!見直しちゃった!強いんだね」

 渚はズバリと言った。

「ねぇ、生徒会に入らない?大歓迎なんだけど・・・」

 愛斗はまぁ、と言った。

「見学ならしてもいいぞ」

 渚の目が輝く。

「じゃあ、こっちに来て!」

 愛斗は渚に手を引きずられていってしまった。

「また明日だ、秀人」

 秀人は頷いた。

「分かった。また連絡してくれ」

 秀人は歩きだそうと振り返った時、誰かとぶつかった。

「きゃっ!」

 女性のようだ。秀人はしゃがんで抱き起こした。

「大丈夫ですか?すいません、余所見してまして・・・」

 その女性は綺麗な桃色のロングヘアーをしていた。癖はなくストレートだった。

「識神・・・秀人さんですよね?」

 秀人は頷いた。

「そうですけど、何か?」

 女性は恥ずかしそうに言った。

「私はクローディヌ・ケ・デルヴロワです。貴方の噂は聞いています。一度、会ってお話ををしたくて」

 秀人は驚いた。僕って以外とモテる?クローディヌは続けた。

「出来たら、この後私のお屋敷までいらっしゃりませんか?」

 秀人は何時も感じのいい笑顔で言った。

「別にいいですよ、用事も無いですし」

 

 クローディヌの屋敷は途轍もなく大きい西洋風の屋敷だった。庭園があり、噴水からは澄んだ水が吹き出

て、虹をつくっていた。

「大きいですね。使用人もたくさんいるんでしょうね」

 クローディヌは頷いた。

「はい、五十人ほどいます。今は掃除でもしています」

 秀人は大きな玄関の前に立ち尽くした。

「僕の寮の玄関の五倍はありますね」

 中も広かった。とてつもない大ホールが玄関を開けた先に広がっていた。使用人の一人が近づいてきた。

「おかえりなさいませ、クローディヌお嬢様。そちらはお友達でしょうか?」

 クローディヌが笑顔で頷く。

「えぇ、お友達です。とても頼りになる方なんですよ」

 使用人も笑顔で喜ぶ。

「お嬢様のお友達なら大歓迎です。応接間にお通ししましょうか?」

「そうして下さると助かりますわ」

 使用人は歩きだした。

「応接間へどうぞ」

 応接間は社長室のような部屋だ。大きなソファーに座るとすぐに紅茶が出て来た。

「紅茶でよろしいでしょうか?」

 クローディヌが尋ねてきた。

「はい、大丈夫です」

 秀人はそわそわと見回した。

「どうかしました?」

 秀人は笑いながら言った。

「いえ、ただ大きくて落ち着かないなー、って」

 クローディヌが笑いながら聞いてきた。

「こうゆうお屋敷は初めて?」

 秀人は恥ずかしそうに言った。

「はい、初めてです」

 クローディヌは唐突に言った。

「私、貴方が素敵に見えまして・・・」

 秀人はさっきの愛斗のように耳を疑った。

「素敵!?僕がですか?」

 クローディヌは頷く。

「はい、お慕いしております」

 秀人は照れながら言った。

「そんな事言ったら、僕より愛斗の方がずっと魅力的ですよ」

 クローディヌは顔を曇らせた。

「澪坂愛斗・・・私、あの方は嫌いです。何か企んでいるように見えます・・・」

 秀人はまた耳を疑った。愛斗ほどいい人はいないだろう。

「愛斗はいい奴ですよ。まぁ、何を考えているか分からないときはあるけど・・・」

 クローディヌは悲しそうに言った。

「出来れば秀人さんにはあの方と一緒には居て欲しくないです」

 愛斗は確かに反乱を企てているが・・・それには僕も賛成だった。秀人は時計を見て言った。

「もう時間ですし、帰りますね。今日は楽しかったです」

 クローディヌは立ち上がり、近づいてきた。

「私もです」

 そう言い、頬にキスをしてきた。

「え・・・!」

 秀人は正直、動揺したが平静を装った。

「じゃあ、また明日!」

「えぇ、また明日」

 秀人は屋敷をでてから愛斗の事を考えた。愛斗はいい奴だ。間違ってない。そう思う秀人だった。


 リリーの病室には愛斗がいて、今日の話をしていた。

「今日は、生徒会に勧誘されてな。意外と楽しそうだったぞ」

 リリーは無邪気な笑顔を見せた。

「私も学校、行きたいです」

 愛斗はリリーの手を握り言った。

「怪我が治ったら、俺が通わせてやる」 

 リリーは優しく頷いた。愛斗も微笑み返す。

「面会は終了ですよ」

 看護婦の声が響いた。

「じゃあな、リリー。また今度来る」

 愛斗は病院を出た。外はもう暗い。愛斗はリリーの笑顔を思いだした。無邪気な顔、悲しい顔、いろんな顔が浮かぶ。あの笑顔を守りたい。だから俺は戦う。そして、鬼の能面を鞄から取り出す。そして、呟く。

「だから、俺はこの能面を被り続ける。世界のために・・・」

 能面を被ったその顔は冷たかった。

ご意見・ご感想お待ちしております。後、キャラ紹介も更新します。

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