表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
朱色のゲートウェイ ー 御神体 ー  作者: 此花 陽
現在

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
27/28

九本目の建立、白鷺色の開門


 国立スタジアム。

 数万人の熱狂と殺意が渦巻く中心で、

 蓮の肉体はついに「限界」を迎えた。  


 彼が右指で空をスワイプした瞬間、

 八本の鳥居に封印されていた四百年分の怨嗟が、

 一気に彼の肉体へと逆流した。

 

 ー 江戸の沈黙が彼の骨を砕き、

 ー 明治の活字が彼の皮膚を刻み、

 ー 昭和のノイズが彼の鼓膜を破り、

 ー 平成の強欲と忘却

 ー令和の承認と嫉妬が

 彼の内臓を石へと変えていく。  


 蓮は絶叫した。


 だが、その口から漏れたのは、

 一人人間の声ではなかった。  


 ハク、伊織、美空、金成、カイ、

 佐山、ルナ、志乃

 

 ――八人の生贄たちが、

 彼の喉を借りて同時に叫びを上げたのだ。

 

 パキィィィィィン……!!

 

 スタジアムの中央に、天を突くような

 **「白鷺色はくいろ」の鳥居**が屹立した。  


 それは、これまでの朱色とは一線を画す、

 死装束のように白く、一切の光を吸い込む

 絶対的な無彩色の門。  


 蓮の肉体は、その鳥居の芯材として完全に解体され、

 再構成されていった___。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ