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4つ目「まともな帝国内の設定がない」

「しかし、お父様もお人が悪いですわ。無血開城といいながら帝国に取り入ったのも、いまでも兵力が少ないことも、このような隠し戦力があったから、なのですね」


 スルターナ公城の一室。

 ジアは父である公王と面会していた。

 その場所にいるのは、

ジア・スルターナ・アフタースクール・スルターナ第一公女、

ワリィ・スルターナ・アフタースクール公王。

そして、公王の執事。数匹の妖精族(フェアリー)達。

 妖精族(フェアリー)は全員スキル保有者である。

 ジアはゆったりと飛んでいる柔らかそうな1羽の妖精族(フェアリー)を捕まえると、そっと頭を撫でた。なすがままの妖精族(フェアリー)。名前をアリーナ。


「彼女1匹でも冒険者3人分程度の大地のゴーレが召喚できる。これほどの力があれば食費などになにかとお金の掛かる兵士など必要ない。そういうお考えだったのでしょう?」


「そういうわけではないのだが……」


 苦笑する公王。


「ではそろそろ教えていただけませんか? 私もいろいろと調べたのですがやはりお父様から直接教えていただいた方が確実ですし」


「おまえを国政には係わらせたくはなかったのだが。公爵家の誰かと結婚させるべくあの箱庭(やしき)で育ててきたはずなのに、どうしてこうなったのか」


「それでずっと私を屋敷に? なにも教えずに?」


「そうだ。だが狸の娘は狸であったということか――。正直に言えば――。いや、やめておこう。余計なことを言ってわざわざ娘を怒らせることもあるまい」


「賢明ですわね」


「よかろう。謝罪の意味も兼ねて現状の帝国の内部状況を余さず教えよう。我が血の入った娘が自ら羽ばたくのであれば全力で支援してやる」



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 エンパイヤ帝国は建国より73年と比較的新しい帝国である。

 8人(エン)の聖者(パイ)と呼ばれる面々が集まって作られたものであり――その名前を付けたのは当時ただの盗賊にすぎなかった皇帝である――皇帝は彼らを用いてまずは一国を略奪。さらには他国へとその翼を広げ5カ国を平定した時点で帝国を名乗り、当時のスルターナ王国、メキド帝国、キルフィア王国を除いたいまの帝国領地の骨格が確定された。

 さらにその後の戦争によりキルフィアを平定。メキド帝国の一部を壊滅したあたりでスルターナ王国は16年ほど前、エンパイヤ帝国と国境を接するようになり、さんざんなやり取りがあって一触即発の状態にはなったが結局は無血開城。その代わり公爵位を得た。というのが、スルターナ旧王国、スルターナ現公国の簡単な歴史だ。

 帝国には4つの公爵家があるが、他の3家は8人の『聖なる者』に連なる者たちであり、そのような経緯を持たないスルターナ公は地位的には4公爵家のうち最弱。

 であるからして、公国の存続をより高めるためには八聖者のものから、できれば他の3公爵家に血縁を関係を持ち、地位の底上げをすることが急務であった。


「それでお兄様はあの方と?」

「そういうことだな」


 ジアの兄であるコレ・スルターナ・アフタースクール第一王子はすでに婚約しており、その相手というが没落した『聖なる者』の一つである炎術系魔術師のハミール・ラ・ミキである。ジアはハミールには一度会ったことがある。いわく「たまたま知り合って恋をした」とのことだが、いまではそんな偶然はありえないとジアは考えることができた。


「そして私にもそれが求められると」


「そういうことだ。ジアはこのたびの戦争で相当に名を売っているから公爵家や旧王家もいけるかもしれぬな」


 スルターナ公爵家を除く3公爵家。それぞれ、

 現皇帝を輩出する武闘派のウェイバー公爵家、

 謀略と政治のヴァリエール公爵家、

 商売と流通のロージス公爵家、

の3つだ。


 他にも八聖者には

もと皇帝の出であるゲイード旧王家、

武具の製造を担う、四大精剣を作り上げた夜杖家、

治療術に長ずる豊穣家および帝剣家、

建国戦争時には真紅の悪魔と恐れられた炎術系魔術師を排出するミキ家、

があるが、ゲイード家以外はニンゲンの政治を嫌い、野に下っている。

夜杖家、ミキ家以外、世間一般にはどこにいるのかすら公表すらされていない。


「まずは接触するのであれば現皇帝の家系であるウェイバー家でしょうか?」


「そうだろうな。帝都では茶会や仮面舞踏会などがある。ジアが国政には係わりたいのであればまずはそこでの接触になるかな。ヴァリエール家には気をつけろ。スルターナ公爵家の立ち上げに賛成した公爵家ではあるが、帝国に取り込んだ後は取り潰そうと何度か工作してきたことがある。ロージス家は一貫してどことも中立だな。状況次第で動くのであてにはできん」


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タッキー「出たよ婚活イベント。イベント作ろうっていって出てきたのこれかよ」


GM3 「ほら。やっぱり物欲センサー働かせようと思ったら、服とかかわいい異性とかそれに尽きるじゃないですか。イベントの選択肢にもばっちり入れておいたからねー」


タッキー「男のキャラクターが女求めるのは分かるが逆はなぁ。俺的にはNTRじゃね?」


GM3 「え? 逆の何がいけないんです。少なくとも僕は男が欲しいのです。つまりタッキー、キミに決めた」


タッキー「何を言っているのかなキミは」


GM3 「ということで舞踏会の様子も見て見たいけど、こちらは来週かな? タッキーもうお昼だし食事に行かない?」


タッキー「だめー。家にご飯を用意したのでー」


GM3 「おぉご飯いいね。なら、おかずを作るのです。エプロンある?」


タッキー「ない」


GM3 「じゃぁ、今度のデートで――」



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 身を削って話しをしているのにチャットウィンドウでいちゃつくのはやめて欲しい。

 そう思うジアであった。


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