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彼女が居なくなってからというもの、彼女がいないことに目を背けて二次元に逃避した。

想像の中は楽しかった。

狭くて悲しい現実は嫌だったから。

別な世界で私じゃなく生きれるなら、彼女のことを忘れられるだろうかと考えた。


それでも、異世界に転生しても、心のどこかで彼女を探している。

本当は、彼女の為に生き、彼女の為に死にたかったんだ。


「お兄ちゃん、大丈夫…?わたし、ノアのリード持つよ?」


「大丈夫だよ、ラーナ。ちょっと埃が目に入ったんだ」


女々しい自分が嫌になる。

別れは誰にでもあるのに。

固執しすぎて気持ち悪い。


きっと、私がいなくても彼女は平気だろうに。

私だけ、ずっと思い続けてる。

風化したら良いのに、気持ちだけは美化され続けてる。

彼女が居ないのに、また思い続けるのだろうか。


なぜ、異世界に転生したんだろう。

私じゃなくても良かったのに。

どうしたら、もう一度誰かを好きになれるのかな…。


私に好意的な子がいるけど、気持ちに答えることは出来ない。

少なくとも、今の私では。

けじめを着けなくては。


「わたし、お兄ちゃんと学校通いたかったな…」


「途中までは同じ道だから、一緒に行こう?」


「父さんも一緒に行くぞ」


「お父さんは反対方向でしょ!」


良い家族に恵まれたことだしね。



 




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