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その後、数ヶ月経ったが特に目立つこともなくなった。

そして、夏休み初日にアリエルが来た。


「お久し振りです。叔母おばさん」


叔母おばさんではなく、アリエルですわ」


般若のような顔を一瞬したかと思えば、明らかに作り笑いをしたアリエルが私の肩を掴む。


「…お、お久し振りです。アリエルさん」


「えぇ、お久し振りですわね」


にっこりと笑っても、オーラが二度と言うんじゃねぇぞと言っている。

こ、恐い…。

もし、肉体年齢通りの精神年齢だったらちびってるぞ。


「生活魔法を教えていただけるんですよね。よろしくお願いします」


「ふふ、ウィル君の為ですもの。魔法はお任せくださいな」


母と五歳違いでまだ可愛らしく、母は騎士時代の口調がたまにまだ出てくるがアリエルはお嬢さまことばが身に付いている。

私に微笑む顔も歯を見せないし、未だに肩を掴む手も指を広げてない。

些細な仕草も優雅なのが淑女の嗜みですわね?


「はい、お任せします。アリエル先生。さ、こちらにどうぞ」


肩を掴む手をサラリと掴み、リビングのソファーへエスコートする。

前世では様にならないことも、美少年の今はエスコートするのもスマートに見える。


「あら、ありがとう。小さな紳士様」


ニコッと笑うアリエルは素直に座る。


「待たせたわね。いらっしゃい、アリエル」


母が大きくなったお腹を擦りながら来る。

医者に定期検診で診てもらっていたのだ。


「お姉様!大きくなりましたわね?」


その言い方だと小さい子供が成長して、久し振りに会った親戚のおば…いや、何でもないです。はい。


「えぇ、あと一月もすれば産まれるわ」


「まあ!もしかすると出産に立ち会えるかもしれませんわね」


「あら、学園の仕事は大丈夫?」


「はい。全て済ませて来たので大丈夫ですわ」


きゃいきゃいと会話す二人の傍にいる私。

生活魔法に慣れるのが小学一年生の夏の課題で、アリエルが私に教えてくれるのだ。

やっと魔法を人前で使える!



 

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