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雪が解けて命芽生える季節となった、6歳の春。
周りは頭ひとつ分高いか、私より背が高い子供だらけである。
けれど、胸を張って歩みを進める。
紺のベストに長袖の真っ白なシャツ、黒に近い赤のネクタイ、小さな赤い石が付いた金のネクタイピン、黒のタイトなスラックス。
今日のファッションも私を引き立てる小物だ。
銀に輝く髪はサラサラと風に靡き、紫の瞳は慈愛を含み、白くも柔らかそうな肌、淡いピンク色の薄い唇は潤いがあり、小柄な体は服を脱げば引き締まっている。
セラが両頬に手を当て恍惚とした表情を浮かべる程、ウィーク・シークエンスこと私は今日も美少年をしている。
「…ウィル、小学校に入ってもよろしくね」
結い上げた赤い髪に合わせたシックな赤いワンピース、首もとには細い銀のネックレス、黒い目は眠たげだが光を含んだ美少女、メアリーゼ・クラティマが微笑みながら私を見下ろす。
「うん、こちらこそ。よろしく、メリー」
私も微笑みを返しながら返事をする。
愛称で呼びあうのは幼馴染みの仲だからだ。
幼稚園よりも豪華に構えた門を潜り、白の花を付けた並木道を通る。
校舎は横長でコの字に大きく構えた豪華な建物だ。
子供の声は高く笑い声が聞こえ、校舎へと吸い込まれるように流れていく。
今日から小学校へ入学したのだ。
いやー、学校に入学するの緊張しちゃうな。
精神年齢が大人の私が学校に通うのはちょっと犯罪っぽいけど、見た目や体はお子様だし仕方ないよね!
いやはや、是非とも、新しいショタやロリと仲良くなりたいものだ。
「や、ウィル。また、よろしくな」
「うん。よろしく」
深い湖のような青い髪に、ブラウンの瞳は鋭く、同じブラウン色の上下のスーツ、白のシャツに黒の細いネクタイ、小さく笑う口に八重歯が見える。
幼いながらも将来イケメンになりそうなのが分かる美少年、ライト・マシダルカが声を後ろからかけてくる。
親友も一緒だ。
これからまた新しい人脈を作らなければいけないな。
頑張ります!




