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レイピアの練習の一方、氷魔法の練習はと言うと、順調に出来ている。
母は妊婦になってから赤ちゃんの為の編み物をしているし、セラはそれを教える為に傍についているし、リオは掃除や買い出しがあるので私は自由に行動出来ているのだ。
勿論、マリちゃんが傍に居るのだが、氷魔法に関しては見守ってくれているだけである。
魔力の塊の妖精は魔法を思い浮かべるだけで、その魔法が出来るので魔法の練習や学習というものがないからだ。
何それチートじゃないですか、やだー。
まぁ、イスタルトの時に色々教えてもらったようだから前の魔法の練習の時は私に教えていたけどね。
ウォーターボールを完全に氷に出来るようになったし、B5サイズの盾のような氷も出来るようになった。
ウォーターウォールという水の壁が出来る魔法の応用で、ウォーターウォールより魔力を食うのでB5サイズが限界だ。
次は、水を出してから凍らせる過程で細部を調節する練習だ。
ただ単に熱を奪うだけではなく、指定する部分を狭めることで冷凍させる。
これは魔力の扱いに長けてないと難しそうだが、持続させる練習をして調節を地道に出来るようになった私の敵ではないはず。
マリちゃんフィギュアを作ろうとしたのだが、のっぺらぼうな何かが出来た。
「うぃる、これ、何?」
マリちゃんの目がランランとしている。
「いや、あの、フィ、フィギュアをですね…」
サイズは合っているので本来目がある場所に目を合わせて(?)いる。
「これ、わたし?」
「う、うん…」
「うれしいよ!ありがとー!」
マリちゃんが私の顔に抱き付いてくる。
なんといういじらしさ!
マリちゃんは妖精でもあり、天使でもあり、可愛らしさの象徴だったんや!!
それにしても、花と太陽の良いにほいがする…。くんかくんか。
マリちゃんの匂いを堪能したあと、ちょっとだけ上手くなったようで、二頭身のフィギュアやレイピアの模造は出来た。
あとは、空気中の水蒸気をそのまま凍らせればどうなるか試してみようと思う。
「美しぃいー!」
雪が降ったというより、これはダイヤモンドダストだろうか。
日の光に輝き、白くも銀色にも見える。
姿見に写る私の周りがキラキラと輝き、幻想的。
私、美しい。




