表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
7/16

六夜

久しぶりに乗るバイクは気持ちよかった。

周りの車は美術館のオブジェのように見えた。

右へ左へ。

気が付くとマリの姿は見えなくなっていた。

「まっ、いいか」

私は例の白い煙の立ち上った場所である高速出口のゼブラゾーンにバイクを止めた。

しばらくすると、マリのバイクの音が聞こえ出した。

私は先にバイクから降りて辺りを見回していた。

後ろからマリが声をかける。

「さすが、ホワイトゴースト。腕は落ちていないわね」

私はうなずくだけで、地面のほうに向けた視線はそのままだった。

衝突緩衝の水の入った容器の下で何かが光った。

近付いてみるとそこにはシルバーのロザリオが落ちていた。

雨が降ってきた。

マリと私は急いで高速を降りた。

近くにあるファミレスの地下駐車場にバイクを止める。

拾ったロザリオに興味があるとマリが言うので、食事を取りながらゆっくりとすることにした。

注文が済むとマリはロザリオを手にとり、裏返したり、指で感触を確かめたりしている。

「やっぱり似ている」

マリはロザリオをテーブルに置いていった。

「これ見たことあるの?」

マリはうなずくと自分の首に手を回した。取り外したのは似た形のロザリオ。

「どこで買ったの?」

私が尋ねるとマリは怒ったような顔でいった。

「違うわよ、これは本物のロザリオ。父が昔、教会の神父さんからもらったものよ」

目を丸くしながら聞いた。

「もしかして、カトリック?」

マリは当然という顔をして頷いた。マリの昔の姿を見た主、イエスはなんと嘆いたことだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ