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十二夜

泣きじゃくるマリをなだめすかし、自分が起こした事故についての詳細を聞いた。

事故の前からまったく記憶のなくなった私はどうしても気になっていた。

事故を目撃していた人によると私の周りに何か白いものがまとわりつき、急にはじけるように光ったあと事故になったらしい。

多少の痛みはあったもののそのほかは別段普通と変わりなかった。

すぐに病院生活に飽きた私は早く帰りたいと駄々をこねてみたが、検査がまだあるといわれ、結局、退院できたのは5日後だった。

退院の迎えに来てくれたマリに連れられて、やっと白い監獄ともおさらばできるんだと思うとうれしくてスキップをしそうになった。私は浮かれていた。目の前に車椅子が現れたことを気が付けなかった。

マリが「危ない」と叫んではじめてそれに気が付いた。

危うく車椅子ごと転がるところだったが、両手で車椅子を掴んで最悪の事態は避けることが出来た。

それが、ロザリオの導きだとはそのときは思ってもみなかった私だった。


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