新たな家族
暗く寒い中目が覚めます。
ぼやけていて全く見えませんが。
何かが聞こえて来ました。
「ウゥゥウゥゥゥ……《これだから、人間は嫌いなのだ。》」
「びぇぇえええ……。《こわあぁぁ…》」
狼のような犬のような唸り声が聞こえます!…て、転生していきなり食べられてしまうのでしょうか?!
というか、本当に赤ちゃんなのですね。声が自分じゃないようです!
「ガゥワゥ!!《神からの契約者へ手出しなどせん!!》」
……た、助かりました。あの神様とお知り合いのようです。
体が相当大きい狼さん?は私を口に咥えて場所を移動なさるようです。
かなりのスピードで地面すれすれで運ばれるのが風の当たり方で何となくわかります。マジで怖いんですけども?!
体感で10分くらいでしょうか?スピードを落とし、私を降ろします。
「ガウ《家だ》」
どうやらお家へ運ばれたようです。
ありがたいのですが、なんといったらいいのでしょうか?
「うぅ!あうぅあうう!《はい!よろしくお願いします!》」
なんか、違う気がしますが。お世話になるのですから挨拶は必須でしょう!
「……。《我はフェンリル、名をディアという。》」
おお、吠えなくてもお話出来るようです。脳内会話と言うやつでしょうか?
っていうか、フェンリルなんですね。狼さんとかではないんですね。そうですよね、勇者が連れるモンスターですもんね!
とにかく私もやってみましょう!
「《よろしくディアさん、私は佐藤 愛良。アイラと呼んでください。》」
「《ふむ、鑑定の名とは違うようだが?》」
うん?……鑑定?あっ、ステータスが見られるのでしたね!確認いたしましょうか!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
名: モエ 0歳(10ヶ月)
職業: 調教師
Lv : 1
HP : 2000/2000
MP : 7000/7000
物理攻撃力 : 100
物理防御力 : 800
魔法攻撃力 : 500
魔法防御力 : 800
器用 : 100
素早さ : 40
運 : 60
_______
はい、出ましたね!
なんだかだいぶパラメーターが高い気もするのですが…?まぁ比較対象が、ないのでわからないですね。
…というか、10ヶ月ってわたしその間どうしていたのでしょうか?!気になりますが、知るのも怖いですね。き、気にせず生きましょう。
…誰でしょ、モエさん?ええ、名前が変わるのは伝えておいて頂きたかったですね。はい。
「《すみません、…モエで合ってます。》」
「ワフッ!《お帰りなさい ディア》」
ビクッ!!
び、びっくりしました。もう1人(1匹ですね)いらっしゃったようです。
「《初めまして小さなお客様。私はレイ。ディアの伴侶よ。》」
おお!奥方様でしたか!
おう?…ということはお二人は神様の言っていたご両親様?
「《レイ、この子が神様より御神託のあった子で間違いない。》」
「《まぁ、そうなのね。…ええっとモエちゃんね。よろしくぅ。》」
鼻の頭でしょうか?頬に押し当てられます。
なんだか、照れちゃいますね。猫派なのですが、悪くないです。
「わふ?《ママぁ?》」
「わう!《ママ!》」
「わふっ!《マーマッ!》」
今度は幼いようなかん高い声が響きます。お子さま達でしょう、この中に私が護るべき子がいるはずです……が。
全く見分けがつかないのですが?!
目はぼやけたままですしね!
私の視界このままなのでしょうか?
「《勇者に渡されるのはオスだと言われている。この子だ。》」
ディアさんがわたしの隣にお子さまを寄り添わせました。
「《よろしくです。》」
…返事はありませんでした。
そっぽ向いてレイさんのところに行ってしまったようです。
「《あれはルカという。不便だからと我らの名は奴が付けた。他の子はユイとハル、我らの可愛い子らだ。よろしくしてやってくれ。》」
ペロリと私の顔を舐めるディアさん。
た、食べられないかホントに心配ですが。さすがにこの歳では何もできません。ディアさんやレイさんのお世話になるしかないのです。むしろ、私の方がお世話なります。
【ナビ機能:作動致します。】
ビクッ!!
ほ、本日2回目の驚きですね。
なんでしょうか?ナビ機能?
【マップにて現在地が家として登録されました。】
あっ、はいとても大事ですね。ありがとうございます。
【家族構成:種族フェンリル 五匹=青を登録しました。】
【護衛対象:ルカとパーティを結成しました=赤。】
【マップにて表記、配色を変えることが可能です変更しますか?Y/N】
えっと、NOで。そのままで大丈夫です。
【その他:モンスター=黒、錬金術に使える素材=緑、食べられる物=白、害ある植物=紫等が記載されています。】
おー……こ、こんがらがりそう。
ひ、左上にマークと共にカラーを表記とかできますかね?
【特定のマーク:製作完了。確認をお願いいたします。】
すごいです!一瞬ですね!ナビ様々です!!
……ううん?…何故でしょう?非常に頭が重くなってきました。ふらふらします?
「《赤子なのだから、お腹が空いたのではないか?レイに乳でも貰え。》」
ディアさんがまた私を咥えレイさんの足元へ置きます。
………おおう。…さっそく難題発生です。食べなくては生きて行けません。頑張ってお乳を頂くしかありません。
わかってはいるのですが。若干抵抗があるものですよね……。
いえ、……何でもありません。頑張ります。




