表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
わんこのおまけで転生ライフ!  作者: 永遠の自由人
16/21

サイスの回想2

サイス視点続き

 



「おいおいマジかよ?そんなの結界に出来るのかよ、話くらいちゃんと聞けって。」


 結界で音声遮断作りやがった。んな事できるのかよ。


 …ちび助は言葉がわかるはず、だから説得を続けるが全く効果はない。


 まっ、周りにいたフェンリルが1匹もいないような所に来ればパニックにくらいなるか。


 ちび助に話しかけてたら奴が入って来た。

 俺の唯一の助手、ランドルフだ。

 目立つ長身に目立つ黄緑色の髪。さらには目立つ長い三つ編み。

 目立ってしゃーない。


 まぁ、俺もそこそこ高いが奴の目元くらいにしかならん。

 悔しいくも勝てるのは、筋肉と発想力くらいだ。


「…これはどういうことです。サイス!」


「俺が悪いのかよ!俺悪くねぇーって!」


「それでは説明を!」


「…………あー、強暴だからしかたなく…………?」


「話になりません。彼女から聞きます。…そこの子?」


 ちび助の反応はない。まー、遮断に気付いてないもんなコイツ。


「念話なら伝わるかもなー……。」


 あっ、やべ。口に出してた。事情が知られちまう……!

 あーでも、俺が声掛けても同じか?無視して、ちび助と話しそうだなコイツ。


「ーーあなたと言う人は誘拐ですか!!!!!!」


「回復や結界使えるんだぞ、しかも言葉しゃべれやしねぇーのにわかるし、ちゃんと聞こえんのにこれ結界で遮断してんだぞ!!」


 早口で誤魔化したよーな気もする。

 ……するだけだ。情報をやっただけだ。


 ………なんだ?俺をちび助が見て来たぞ?

 何話してやがる、ランドルフの奴。


 ちび助がこくりと頭を縦に振りやがった!


 俺の話はダメでコイツならいいっていいやがるのか?!


「明日檻から出して上げてください、僕だけで話をします。」


「ふざけんな!なんで俺抜きなんだよ!…化け物なんだから俺のにするんだ、手ぇだすんじゃねぇよ。」


「他者を物扱いするのはいい加減止めないと後悔しますよ。」


 そう言うと奴は出ていった。

 俺はモノにしたい奴はそうする。ちび助だってそうだ、ランドルフに遣る気はねぇ。


 だんだん奴の話には乗ったちび助に苛立ちを覚えた。檻を蹴り効果を発動させる。


 それに圧力も乗せ脅した。


 ちび助は真っ青な顔して怯えたフリをしたんだと思った。


 だから、より強く圧力を乗せていく。


 ……………ちび助は呼吸が浅くなり倒れていった。



 冒頭に戻る。



 …。……。ホントにちび助の奴何があったんだ?!


 化け物だったろ?!なんでこのくらいで倒れる?なんだ?何が悪かった?!


 くそっ!人物鑑定は基本禁止されてるが、使ってやる!


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 名: *# 3歳

 職業: 調◆師

 Lv : 15

 HP : 1200/1200

 MP : 2000/2000

 物理攻撃力 : 100

 物理防御力 : 120

 魔法攻撃力 : 130

 魔法防御力 : 150

 器用 : 80

 素早さ : 70

 運 : 30

 _______


 ……………な、んだ?こんなの見たことないぞ?!


 ステータスがわかるのになぜ名前が出ない?!しかも、ガキのくせしやがってなんだこのパラメータのたかさは?!隠蔽魔法か?!


 強制開示薬ならいけるか。


 すぐ後ろにあるテーブルの棚に名前分けし小瓶に入っているので探すことはない。


 バシッ


 音をたて俺の手をランドルフが叩き落とした。


 ランドルフを睨みながら俺は告げる。


「……………見てくれに騙されるなコイツは化け物なんだ。」


「………強制開示薬ですか?……まさか、鑑定までしたんですか?!」


「必要事項!化け物に遠慮なんてしねぇ!わかれよ!古き森で普通に生きてんだぞ?!」


「幼い子供ですよ?!……だいたい、あなたは化け物化け物とさっきから言っていますが、襲われた事があるのですか?!」


 ………ぐっ、ないな。


「怪我を負わされましたか?!あなたが脅威を感じる物だったのですか?!」


 ………。


「コイツに1回圧力で飛ばされた………。そんだけだ。」


「……………………サイスが?」


「そうだ。……だから化け物だといってる。鑑定したら3歳だとよ!そんな化け物しかありえねぇーだろ!」


 ランドルフの顔もさすがに歪みやがった。


「………古き森に……3歳……ですか?」


「……おう?」


 悩んだように言うランドルフに


「……………僕の、母方が赤子を連れてアラステイラスの街を追われたのは知ってますよね…?」


 ん?いきなりなんだ?


「確か………父方が、男の子が良かったとかで娘に剣を振り抜いた所を母方が連れ去ったのだと言ってたな。」


 ランドルフの母は「瞬速の母」と呼ばれたほど、足の速い盗賊だった。


 盗賊って言っても、盗みを働く奴じゃない。カギ開けとか罠探索とか、探知の得意な職の総称だ。


 会えば緑の髪が美しく、彼女自身を明るいように見せるのだがランドルフ曰く、とても厳しい方だったようだ。


 …でも、その赤子の髪の色はそれにはほど遠く、夕陽のような朱色をしていたことから浮気を疑われ、男の子なら受け入れてやってもよかったが…っと。


 父方自ら処分が下されるはずだったと。そのような話だったはずだ。


 ん?

 古き森の近くにある領主の街の名前がアラステイラスだ。

 そこを母方は追われた?


 まさかな?アラステイラスから古き森までは丸1日歩かなくてはならない。


 いや、「瞬速の母」なら可能か?


 それに3歳という年。

 ランドルフの母が行方不明になり死亡が確認されたのも、3年前。

 アラステイラスの近辺での死亡とだけしか言われていない。

 そして、赤子は見つからなかったことから魔物のエサになったと…………。


 さらには、ちび助の髪色は夕陽のような朱色……。のようにも見える。


 場所、歳、髪色。………ここまでの偶然があるものか?


「「…………………」」






 違うよなぁ?!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ