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忘れ物


聖セレスティア歴 1,999年 9の月


俺の記憶が確かなら例の大予言の年である。


地球では何事もなく20年以上前に過ぎ去ってしまったが。。。


まさかアンゴルモアというこの星でこの日を迎えるとは夢にも思わなかった。


そういえばこっちに来てから一度も自分が作り出した部屋へは入ってなかったなと、ふと気付いた。、


セレンさんが訪ねてきたり、嫁さんや冒険者だった頃知り合った仲間達とも


色々忙しく・・・というか楽しい日々を送ってて振り返ることも無かったからね。


それでハッと自分の異空間の部屋に忘れ物を思い出したんだ。


嫁さんには留守にすることを断った。


「お早いお帰りを。。。」


「ありがとう、用が済んだら1週間程で帰るよ、ちょっと確認の為だから」


心配して帰りを待ってくれる人がいるってほんと嬉しいね。。。


そして邸宅の自分の部屋へ入り鍵を掛けた。


手に魔力を集中させ亜空間のドアを目の前に呼び出した。


実に久し振りだ。


かつて地球人だった俺が暮らしていた懐かしい部屋がそのままそこにあった。


次元の狭間で無理やり作ったあの部屋・・・今は狭間とは隔離されている。


その部屋の中にある一つのドアはセレンさんの方に作った同じ部屋に繋がってるはず。ガチャ☆


案の定、代り映えしないへ・・・・いや・・何か、、、生活感があるのは気のせいか??・。。。。(;^ω^)セレンサン


そしてこっちは宇宙(パラレルワールド)へ続くドアだ


長い事・・・待たせたな。。。


あの時、もう一つの自分を残してきた世界の入り口だ。


(分離した玉が吸い込まれていく回想が思い出される)


意を決してそのドアを開けると、そこには無限へと続く宇宙空間が広がっていた。


かつて遥か遠くへ広がっていった宇宙は目の前10m程まで空白の空間なのだが


その先は宇宙空間が迫っていた


これは見方を変えれば、まさかの宇宙の果てではなかろうかと思って見たりw


俺はスッとドアから飛び出してその空間に飛び込んだ


静かすぎる空間だが魔素が安定的な調和を奏でている感じだ。


その為空気は薄いのに充分呼吸は出来ている。。


「ここなら力解放しても問題ないよな」


俺は眉間に意識を手中して魔神化した。


光が体全体を包み巨大化していく。


身体は100倍位の大きさになり様相も魔神の姿と化した。久々の解放だ


これってもう変身以外の何物でもないよなw


魔神の姿も以前より進化していた、羽が蝙蝠系ではなく左右6対の真っ黒な翼に変化していた。


今ならこの宇宙のどこからでもこのドアの位置に転移する事が可能だろうと思える力が内側から溢れている。


この宇宙に自分とそっくりな意志を感じる・・・これは解かれた蛍真の記憶?


同じ自分のもう一つの記憶。。。


なんだよ、お前はそのまま創造主になっちゃったのかよ・・・


たったひとりで全ての矛盾を引き受けた俺の記憶が入ってくる。。。


自分の取った行動なのだが客観的に見ると結構辛いものがある。。。


良かったのか?・・・・それで。。。。おまえは・・・・・


周りの宇宙空間全てに俺の想いが溶け込んでいる


それは絶対的な静けさ、調和、平和である。。。。


そして


ふと遥かこの宇宙の中心で巨大な光が輝いたのが見えた


俺の目の前に巨大な虹色のオーロラが左右に広がった


それが天の川の用に延々と陸橋の様に宇宙に掛かったのだ。


直ぐ目の前に天使と思われる光の女神が5人転移してきた。


「あぁ創造主様あなた様の御帰還を!私達はこの日この時を待つ為に何百億の時間を費やしておりました」


「私達の父様、創造主様どうか望んだ世界が期待に沿うのかお確かめください」


「どうか創造主様の御心のまま、審判をお下しくださいませ」


歓喜に震える天使達が俺の周りを飛び回りそれぞれが我慢ならないと言った喜びを隠すことなく語り掛けてくる。


(応えられるわけがない、それは蛍真の望んだ世界だ。。。)


(でも・・・嬉しい。。もう一人の俺の意志は消えてなかった。)


(だがまぁ魔神の姿で天使たちに囲まれてるのってのも変なものかな)


そしてその天使たちに導かれ俺はこの宇宙の中心にある反物質の空間に案内されていった。


そこには創造主たる蛍真の帰還を喜び称える大神達が何柱も誕生しておりこの宇宙の理を保っていた。


その中に入った俺に会話は要らなかった全ての想いが伝わってくる、俺という存在を全て受け入れてくれた。


そしてそれでも創造主たる俺に為にどうしても何かさせて欲しいと言いうのが宇宙の主神たる神々の願いらしい。


この宇宙は全てが魔素によって安定している、宇宙の理もそれで平和が保たれている。。。


ま・て・よ・・・


そこで俺はどうしても何かひとつピースが合わない事に気付く



「何で・・・地球には魔素がなかったんだ?」



その時、立ち眩みの様なグラリと魂を揺らぐかせるようなインパクトが俺を襲った


まさに直接脳内に雷にでも打たれたような衝撃。


その疑問はそこに集まっていた神々にも同時に行渡ったのだ。


それぞれが顔を見合わせどうしてそんな事が起こりえるのか?その叡智をかき集める。


この宇宙に魔素はなくてはならない物なのだ、それは空気のように常識なのだ。


ならばなぜ魔素のない星が存在したのか?


この宇宙はあれから既に500億年を超えているという事だ


時間の流れるスピードがそのままという事らしい


それを聞いて慌てて俺が来てからどれくらいたったか聞いたが


俺が入って来た時に宇宙の時間が止まったそうなのだ


その意変に気付いた時、創造主の気配を感じ先行で転移能力に猛た天使を迎えに出したという話だ。


ならば今の時間は止まってる状態らしい


ではと、今後は俺がいるアンゴルモアと同じ時間の流れに変える事が出来るかと尋ねたら


1柱の大神が私の仕事ですと引き受けてくれた。


蛍真の望みは・・・そうあの間違いを正す事だ。。。


「ここは蛍真が創造したパラレルワールドの宇宙だ、それは可能性の一つの宇宙でしかないが


だからこそやれることもあるだろう?」


そういうと全てを理解したように神々が頷いた


「ではあのマゼラン雲の偏狭にでも似たような銀河を作りましょう」


「星雲の誕生に必要な魔素は最小限に絞って後に付近の魔素を絶ってしまえば100億年でその星からは


魔素は完全に消えさるでしょう」


そしてそれは即座に神々によって行動に移され1柱の大神がその中に恒星系を作り


やがて太陽系にそっくりな配置に惑星を配置した、そしてそこには原始パンゲアだけの地球と月も誕生した


時を司る神が俺に時間を進める許可を取ってきたので、ならばと


この銀河系の空間のみを遮断して


130億年の時間経過と地球と同じ歴史を辿る様にこの世界の神々に役割もたせて同じ世界を作り出すよう命じた。


その後起きた事象はまさに神秘的な宇宙の理をそのまま具現したものだった


まるで宇宙の記憶からそのままコピーしたよな現象が起きる


あらゆる偶然や閃きすらも個人の生き様までも、まるでタイムマシーンからでも見るように歴史が再現されていった。


そして俺が異次元へ飛ばされるその時まで時間が追いついた時に時間をこの宇宙に合わせて遮断を解いて同一化して貰った。


そこには鷹搭蛍真が生まれ、また同じような人生を歩み追い詰められる姿があった。


この後、俺は異世界に飛ばされるのだがその後には自分は居なくなる


そう・・・そこに俺が入るスぺ―スが出来るのだ。


さてトラックに撥ねられた後に魔神の俺がそこに立っていたらどなるか面白いと思わないか?


周りの神々もそれを周知してるようで目が輝きだした、興味深々といった雰囲気だ


今作られたのが彼らに取っての創造主たる蛍真を苦しめた世界と同じものなのだ。


色々思う所がありそうで目の色が何か妖しい


しかしここからは俺の仕事だ。黙って見守って欲しい。


さあ、1つの実験をしようではないか。。。


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