ムー帝国
ムー帝国帝都
錬金術によって魔石から作られる魔錬丹が電気ガス水道設備等の重要なエネルギーの元となって発達し
清潔な街並みは中世というより近代といった様相だ
中央都市の一角にある巨大な冒険者ギルド本部
「れ・・・レベル10,000!!!」
受付嬢が叫んで立ち上がった拍子にガタンと椅子が後ろに倒れた。
ギルド本部に入った時から何故か周囲の冒険者達は俺を遠巻きに見ている。
その叫び声とも取れる声で更にフロア内は静まり返った。
俺はセレンさんに助け出された後、初めてこのアンゴルモアの地に降りて来た。
地上で生活したいなら魔人が支配するアトランタルよりもムー帝国の方が過ごしやすいでしょうと言われて
ここに来たんだが・・・まぁお約束で取り合えず生活基盤は必要かなという事で
身分証明にもなると言われ登録をしに冒険者ギルドに来たのだが
受付けのレベル鑑定で水晶に手を翳したらレベル10,000が表示された
(あらま、レベルの偽造そのまんまかw)
(まぁ実際は俺にレベルの概念はないんだけどねw)
「あ、レベルはそれ位ありますよ俺」
後頭部を片手で描いて仕方ないしぐさをする・・・なんか、やれやれ感半端ないw
「レベル10,000って何かの間違いです!こ、この鑑定機は壊れてるんです!」
やや青ざめてレベル否定する表情がなんか可愛いw
「あっ俺、異世界人なんですよ、たまたまアトランタルってとこに転移しちゃって、こっちに移って来たんです」
「あ、アトランタルから!!」
「ちょっと待って!えっその紋章?」
俺の左肩には緑色の経5㎝程の龍の紋章が付けられている
セレンさんにお守りだからと、どこでもいいから見える所につけるようにこのエンブレムを貰ったのだ。
そして異世界人である事やアトランタルから来た事は隠さずに言うように助言してもらった。
服は学生服である、、というかまだこれしか持ってないw
見た感じ異世界人で通るよね、、、まぁ頭の角は魔人っぽいけどwwwまぁ黒髪だし
ムー帝国は人間が多いけど魔人やエルフなどの亜人も普通に生活している。
こういったギルドでは新人に絡んでくる割と強そうな不良冒険者がいるってのが定番じゃなかろうかと
期待したが何故か俺の周りには遠巻きにチラ見してる人達ばかりだ。
何か良く分からんが助かる。
「その紋章は・・・神龍様の使徒様でいらっしゃいますか?こちらでは初めて見る紋章なのですが?」
「え?あ、ああそうそう、神龍様に頂いたものですよ(^^;」(アトランタルのだけど)
受付嬢からいきなり神龍様って言葉出て思わずテンパってしまったが、
周りに金色の龍の紋章が入ったマント羽織った人が一人いたんで、あぁここにも神龍様関係の人いるんだなと理解した
マントの人に目を向けたが何故か顔を背けられて目を合わせてもらえない(´・ω・`)ショボーン
「この帝都では使徒様が冒険者になられるのは例がないのですが・・・? よろしいのでしょうか」
「はい、よろしくお願いします」
「えと、お名前はケーシン・タカトー様ですね。」
「はい、こっちに来たばっかりで身分証明するものが何もないんですよ」
「いえ、あ、え、そうなんですか?その紋章があれば身分証明なんて必要ないと思いますよ?」
「そうなんですか?」
「えと登録には、あと何か試験とかあるんですか?」
「通常、冒険者試験が行われますが・・・」
「・・・・・・・神龍様の使徒様に試験は必要ないでしょう」
何か引きつった笑顔で答える受付嬢の視線の先に思いっきり手をヒラヒラさせてる人がいるが多分試験官かなと思った
まぁレベル10,000とか聞いたら疑って確かめに来そうなものだが使徒ってのが効いているっぽい?
「助かります、じゃあ、あとこちらのギルドの説明とかお願いできますか?」
「はい、じゃあ順番に説明していきますね♪」
「規則や罰則については手引書が配布されますのでそれで確認してください」
「それでは、ギルドからの冒険者への依頼は掲示板に貼られてますから、それを受付に持って来てください」
「それから依頼の更新や招集依頼などについて・・・・・・」
その後30分位かけて説明を受けた、まぁ基本的には俺が知ってる異世界もののパターンとあまり大差なかった。
魔獣の死体や買い取りとは別に魔石の引き渡しには特別な税金が掛かるって話だ。
まぁ俺にはそれほど重要ではない、ここで暮らせれば良いだけなんだ。
それから俺は一月ほどで自分の家を建てるだけの稼ぎを得た。
メインは魔獣討伐だったがまぁ・・・問題なかったなwww
神龍様の使徒ってそんな特例が通るのか知らないけど俺の冒険者ランクはソロでSを付けられた
その時もギルド内では騒然としたが。。。
大丈夫なんだろうか、使徒と思われててもセレンさんのだからムー帝国の物とは違うと思うのだが。。。
まぁ別に自重するつもりはなかったしね、お蔭で俺に絡んでくる馬鹿は居なかった。
文化的にもちょっと我がままを通したとこもあったしw
だが何故か【大王の左手】ってのが噂になってて良くわからんが俺を見る目が妖しかった。
目立ちたくなかったが皇帝様にも一度城に呼ばれてしまった。。。
緑色の神龍の紋章に付いて尋ねられたがセレンさんの事は言いたくなかったので答えられないって言っといた。
んで断ったんだけど使用人を10人程城から派遣されることになったのだが・・・
これも良く分かん。。。家が狭いからといったら元貴族が住んでいたっていう豪邸を贈呈された。。。
裏あり過ぎだろうとは思ったが、この場合、断ってばかりでは逆に無礼になるのだと記憶を辿って出た答えなのだ。
「不束者ではございますがよろしくお願いします」
なぜそうなる!?
お城に呼ばれた俺は皇帝様との謁見したのだが、その時一緒にいた第2皇女って人が私をチラチラと見る視線を
感じていたのだが、帰る頃になって皇帝様から第2皇女を貰ってくれと今その皇女が目の前でお辞儀している。
俺の記憶ではこれは回避不可能イベントだった。。。
そしてなんやかんやあって数年が過ぎていった。。。www
俺は公爵の爵位を手に入れていた。
貴族も俺に口を出せる者は居なくなったのだが、
裏で金色の紋章マントの使徒が慌ただしく奔走していたのが気になるところだ。
俺の名前はケーシン・アトランティア・ムース・タカトーとミドルネームが付きまくりである。
アトランティアってのはアトランタルの神龍繋がりでセレンさんに頂いた。
第2皇女と結婚した際、使徒じゃなく自分は神種に近い魔人だと説明したのだ。
神龍のセレンさんとは姉弟の関係だと説明したのでまた大騒ぎとなった。。。
俺はちょっとセレンさんには心のどこかで期待していたのだが
無限の命を持つ神種に結婚という概念はないらしい。完成された精神体なのだ。
むしろ魂の繋がりはそう言った形式に縛られるものではないってセレンさんに言われたよ。
まぁそのセレンさんだがチョクチョク俺の部屋に来ては記憶から復活させてコレクションしてる
ビデオや本をみながら寛いでいる。。。この人、嫁さんより俺との時間長くとってないか?
そして1年ほどした頃嫁さんが俺の子供を妊娠した。実は側室さんも妊娠してるけどそれはまた別の話(おい
俺の家ではセレンさんの事は姉と言ってたんで誰も正体に気付いてなかったが
「私はアトランタルの神龍セレンです」
なんか上から思いっきりカミングアウトをしてくれた
(あちゃぁ~)
と顔に手を当てる俺だが
まぁお城で神龍と姉弟といっていたから嫁さんは薄々気付いていたかもしれん
邸宅の中は城に伝令に走る者も出て大騒ぎになったが已むを得んw
畏まる嫁さんの前で椅子に座ったままの嫁さんのお腹をさすりながら
「生まれてくる子供に神龍からの祝福を与えましょう」
「あ・・ありがとうございます!」
嫁さんは手を組んで涙流していた
手からでた光が嫁さんのお腹全体を包んでいく。
セレンさんがちらりと視線を送って来た。
「!!」
あぁそうか・・・これまで預かってくれていたんだ。。。
「・・・ありがとございます。セレンさん」
そんなこんなでその後無事に元気な女の子が生まれた。。。
そしてまぁ。。。色々あって、ある日の昼下がり
中央都市の街には夜は酒場だが昼はカフェをしているお洒落なお店がある
ここのマスターに地球の飲み物の製法を教えたんだけどそれが帝都中に広まって大成功を収めた実績がある
ここでは俺をVIP扱してくれている。
「コーラとサンドイッチをお願い」
「かしこまりました~♪」
カフェのテラスに出ていつものように注文を出す、顔なじみのウエイトレスが笑顔で答える
そして・・・
「あっ、それ私も同じものを。」
目の前の椅子にパッと転移してくるセレンさん
「わっかりました~オーダー追加でーす♪♪」
慣れたものであるw
カジュアルシャツで決めてるセレンさんは流石に目を引くねー
このパターンが続くのであるwなんか俺監視されてない?(;^ω^)
目を移すと遠巻きに俺達を見てる5人の集団がいる
あの時助けた地球人っぽい面影があるな~?
って黒髪の人が話したそうにしてるけど、セレンさんが来るといつも視線をそらすのだ、
まるで何かトラウマでもあるみたいだぞ異空の旅団よ?
そんなこんなでゆっくりと時間は過ぎていくのだったwww




