↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/40

神龍セレスティア


聖セレスティア大神殿

神殿の後方に聳(そび)える搭には左右から高さ300m、500m中央800mの順にオベリスク状の建造物が並ぶ。

神殿が彫刻を彫り込んだ真っ白なギリシャ風の構えに対し搭の方は機械的な黒一色で


所々に直線的なラインの青や赤、緑の光線が走っている

搭の先端部には龍の紋章が掲げられている。


セレンはミラの案内の元、中央の搭の最上階までエレベーターで送られてきた。


降りると真正面にドアがあり左右には女魔人が警備に控えている。


姿は魔術師風であった。


「ようこそおいで下さいました神龍セレン様。ご歓迎いたします」

「中で主がお待ち致しております」


2人の女魔人は挨拶と同時に会釈しドアを開け中へセレンを通した。


ミラが先に入りセレンを先導する、ドアの中は異空間に繋がっていた。


そこは深い森の中、鏡の様な湖が片側一面に広がっている


ウサギに似た小動物が湖の脇に咲く花々の隙間から顔を出しこちらを見ている。


空は澄んでいて風がそよぐ、森の中の開けた処から真っすぐな一本道をミラが案内していく。


直ぐに西洋風の城が姿を現し城門の前に50名ほどのエルフが


目を瞑(つぶ)り胸に手を当て崇敬(すうけい)の意を示し並んでいる。


城の中へ入り吹きぬけにあるテラスまで案内された。


真っ白なテーブルの上には花が添えられ奥に人化した神龍セレスティアが椅子に座っている


後方にはソーラが控えていた。


「久しぶりじゃのぅセレン、2000年ぶりか?」


「わざわざ出向いてくれた事、感謝する!」


尊大な口調の挨拶だが悪びれた感じがない、これがセレスティアにとっては普通なのだ


ミラはスッと椅子を引きセレンが座った後、そのまま後ろに控えた。


「まぁ地上ではそれ位の時間は経ってるのでしょうね、お久しぶりねセレス」

「フフ、こうやってお互い人化して合うのは初めてじゃないかしら?」


「ハハハ、確かにな!人化も悪くないぞ、セレンも中々クールじゃないか!」

「エルフに見慣れた儂が一瞬ドキッとしたぞw」


豪快に笑うセレスティア


神龍セレスティアは黄金の神龍である

その色は皮膚から鱗(うろこ)まで黄金に輝き、唯一腹部は白っぽいが魔力の循環次第で金色に変わる。

全体が黄金だが魔素で黒っぽく淀(よど)んだ個所もある、それが神々しさをいっそう引き立てていた。

その色から想像できる通り権能は光に特化し、唯一独自の権能『空』を持っている。


今、神龍セレスティアは人化しているが

その姿は20歳代の西洋風の女性の姿で金色の髪がセレンと同じ腰の位置まで伸びている

瞳は金色で瞳孔は丸みを帯びた縦長、獰猛(どうもう)な野性味が伺(うかが)え、目つきは若干吊り上がり気味である。

顔つきは絶対的な覇者の貫禄があった。

服装は黒と紫の刺繍(ししゅう)の入ったローブに金色の肩がけを掛けている。


「地上に降りているのですね?人種(ひとのしゅ)に情でも湧きましたか?」


「んなわけあるかい!面倒になっただけじゃ。」


「面倒?」


「儂はたった数百年で審判繰り返すなんて面倒な事はしたくないんだよ」


一瞬目じりがピクンと動くセレン

「私達、神龍には当然の責務ですよ」


セレスティアがソーラに目配せをし

器を持ったエルフが2柱のテーブルの上にそれぞれ飲み物を置いた。


「あぁ取り合えず落ち着け」


「普段儂らは飲み食いせんのだがな、結構うまいぞ飲んでみろ」


そういってセレスティアはグラスの飲み物を口に当て旨そうに飲んだ。


目の前に出されたグラスに入っている飲み物を見てセレンは固まった。


このアンゴルモアでは飲み物と言えばエールや果実酒が常識だ。


しかし出されたグラスには黒っぽい色の液体が入れてあり氷が浮かび炭酸が泡を立てている


良く冷えている、それはどう見てもコーラである。


さらに隣のグラスに入ってる棒状のものは途中からチョコが付いたポッキーにしか見えない。


ケーシンが出した地球のお菓子、一緒にビデオ見ながら食べたあれだ。


「ど、どどどどど、、、、」


「どどど?」

セレスティアが怪訝(けげん)そうにセレスを見る。


「・・・いえ」

セレンは平静を装いグラスのコーラを一口飲む


「お、美味しいですね、ふ、ふ、不思議な味がしますわ」


それは紛れもなくコーラであった


「そうじゃろう儂もこの泡、炭酸が気に入ってな!地球という異世界の飲み物でコーラというらしいぞ!」


そう言うセレスティアの目がジロリと自分に向けられた気がした。


(これは罠かーーーーーーー!まさかケーシンとの部屋での場面を見られていたの?)


セレンの中にケーシンに寄りかかって抱き着いている場面が浮かぶ


(ありえないわ!いくら神龍でも他神の精神世界まで見る能力ってあるの???)

(私のプライバシーどこ行ったーーーーーっ!)


「ん、アルコールは入ってないはずじゃぞ?」

顔が赤くなってるセレンに普通に問い掛けるセレスティア


(わざとかーーーーっ!)

まさに心臓がバクバクと飛び出るほどの感覚だった、これがケーシンの記憶にあったドキドキっ

ってものなのだろうかとセレンは薄れゆく意識の中で思うのだった。


(何か知らんがセレンが儂を睨(にら)んでおるのう?、これはヤバい。)

無意味に冷汗が流れる。。。

分け解らず虎の尾を踏んだ気分だと思ったセレスティアだがどっちかというと竜の逆鱗(げきりん)に触れた方だったw


実のところセレスティアは数年前に異世界より召喚された地球人と知り合っていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。