表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
50/151

第四十九話 新学年



季節は巡り




今日から二年生。


学園には、真新しい制服に身を包んだ新入生たちの姿があった。


少し緊張した面持ちで校舎を見上げる姿に、一年前の自分を重ねる。


あの頃は、この学園でこんなにも大切な人たちと出会えるなんて、思ってもいなかった。


小さく微笑み、私も教室へと向かう。


教室へ入ると、すでに何人もの生徒が席についていた。


久しぶりに顔を合わせる友人たちの間では、春休みの出来事を話す声が飛び交っている。


「リリアーナ様!」


聞き慣れた声に振り返ると、オリヴィア様が嬉しそうに駆け寄ってきた。


「おはようございます、オリヴィア様。」


「おはようございます! また同じ学園で過ごせると思うと、とても嬉しいです。」


その笑顔につられて、私も自然と笑みを浮かべる。


「私もです。今年もよろしくお願いいたします。」


「はい!」


元気よく頷く姿は、一年前と変わらない。


けれど、以前よりずっと自信に満ちた表情をしていた。


「お二人とも、おはようございます。」


続いて教室へ入ってきたセレナ様が、優雅に一礼される。


「セレナ様、おはようございます。」


「今年もよろしくお願いいたします。」


「こちらこそ、よろしくお願いいたします。」


三人で言葉を交わしていると、教室の扉が再び開いた。


「おはよう。」


エリアス様だった。


その姿を見つけた生徒たちが次々と挨拶を交わしていく。


エリアス様も穏やかに応えながら教室へ入り、私たちのもとへ歩いてきた。


「リリアーナ、おはよう。」


「おはようございます、エリアス様。」


「二年生も、よろしく。」


「はい。よろしくお願いいたします。」


短いやり取りなのに、不思議と胸が温かくなる。


きっと、今年もこの日常が続いていく。


そう思えることが、何より嬉しかった。


やがて始業を告げる鐘が鳴り響く。


皆が席へ戻る中、私は静かに前を向いた。


二年生。


新しい一年が、今始まる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ