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第115話 季節が巡る






長い休暇が終わり、新しい季節が訪れた。


リリアーナは鏡の前で、王都で贈られた髪飾りをそっと身につける。


「今日から三年生……。」


少しだけ緊張しながら学園へ向かった。









学園へ着くと、校舎前には多くの生徒が集まっていた。


「あっ、リリアーナ様!」


オリヴィアが手を振る。


「おはようございます。」


「おはよう!」


その後ろからフィン、セドリック、ヴィンセント、そしてエリアスも姿を見せた。


「おはよう。」


「おはようございます、エリアス様。」


短い挨拶だけなのに、自然と笑顔になる。


フィンが掲示板を指さした。


「もう貼り出されてるぞ!」


生徒たちは一斉に掲示板へ集まる。


「すごい人ですね。」


「毎年こうだからね。」


エリアスが苦笑する。


「見えるように前へ行こう。」


皆で掲示板へ近付く。


リリアーナは自分の名前を探し始めた。


(三年A組……三年B組……。)


「あった!」


オリヴィアが嬉しそうに声を上げる。


「リリアーナ様、一緒です!」


「本当ですか?」


思わず顔がほころぶ。


その横でフィンが叫ぶ。


「やったー!俺も同じクラスだ!」


「大声を出すな。」


セドリックが呆れたように言う。


ヴィンセントも静かに名簿へ目を向ける。


エリアスは少し遅れて自分の名前を見つけ、リリアーナへ小さく笑った。


「今年もよろしく。」


リリアーナは優しく頷く。


「はい、よろしくお願いいたします。」





新しい教室へ向かう足取りは、どこか軽かった。




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