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第196話

「ここへと新たに人間が…?」

「はい。船でここまでやって来たみたいですけど、どうします?」

特に殺意とか感じられず、ただただ、魔法とか自分の道のために来た感じのようだとスライスは報告していた。

「うーん。問題がないなら別にいいのでは?」

「それもそうですね。自由に泳がせてみます」

「あ、ああ」

周りに危害さえ加えなければそれはそれでいいかと思いながら、シリウスは、各街から報告書というか、食べ物屋関連の報告に目を通し始めたのである。



「甘いモノといったら、わたくしのケーキ教ですわ!」

「いえ!あたしのアイス教よ!」

お互いに城下町のミオンモールで、10店舗ずつケーキ屋とアイス屋を置くラミアのレミィとマーメイドのメイルは、今日もまた、言い合いを繰り返していた。

「ちょ、ちょっと…二人とも。今はさ?ケンカは辞めたら?」

ちょうどミオンモールの警備の休憩と称している、ワルキューレのジュピターは、甘いモノに目がないことから、言い合いはちょっと…という感じで言った。

「ジュピターは黙っててくださる?いい加減にメイルと決着を付けなきゃいけないと思っているんですのよ!」

「そうよ!あたしの方こそだわ!」

お互いに人面樹のアープルたちから提供の果物を使用した、ケーキとアイスを利用したスイーツを卸しているものの、譲る気配は無かったのである。

「うー!ケンカはめっなの!」

「そうですよ。ましてや魔物同士が言い合う等…」

フリックとサフィールは、シリウスによって生成された魔物がこうも言い合うのは、コレで何度目だろうかと思いながら、止めようと気持ちから言ったのだ。

「そ、そうだわ!ここはフリックちゃんに味を決めてもらうのはどうかしら!?メイル」

「の、望むところよ!」

何だかんだとフリックに甘いレミィとメイルは、お互いに新作のケーキとアイスを用意し始めたのである。

「ん?何か言い合い?」

前世で何度も行ったことのあるミオンモールだなぁとミランダは思いながら、珍しいモノが余りにも多過ぎの余りに目移りしまくりのエリウッド、ミーシャ、リールは、余りの人混みに酔いそうになりそうになっていた。

「ん?見ない顔だね?」

常にリベルダ周辺を警備していることから、ジュピターは見慣れない顔だということから言ったのだ。

「え、ええ。それよりもこれは?」

「何、シリウス様が生成した魔物同士がお互いに好きな食べ物について争ってるだけなんだ。ちょうどいい。あんたらも味見てくれないかい?」

さすがにフリック様だけでは荷が重いし…とジュピターは、ミランダたちをラミアのレミィとマーメイドのメイルの所へと座らせながら言ったのだった。

「ま、まあ…それぐらいは…」

「そ、そうだな。ちょうど甘いモノが欲しかった所だ」

滅多に甘いモノなんて貴族でも食べられないというのにと思いつつ、礼儀作法もないミーシャとリールも勧められるままに座ってしまったのである。




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