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第197話

何でも今、魔物同士で宗教的な争いが増えているという。

それぞれ、個性というか何ていうかという感じで、さすがの生成者である、シリウスも手を焼いている状態なのである。


ラミアのレミィは、ヘビ柄のバッグを中心とした材料で生成されたばかりのれっきとした魔物だが、ミオンモールを利用する条件として人型を取っていた。

また、マーメイドのメイルは、煮干しを中心とした材料で、レミィよりも2日後に生成された、魔物で、レミィ同様に人間形態を取っているのである。

因みに互いに200体ほど、それぞれの街を隣接する形で造っている。



「今回の新作は自信がありましてよ…!」

イチゴをふんだんに使用し、生クリームも拘りながら作ったという、正にイチゴたっぷりのショートケーキをレミィは、用意したのである。

「そういうあたしも自信は100%強よ!」

メイルもまた、洋梨を使用した、ハチミツと生クリームで作った、洋梨のアイスクリームを用意したのだった。

「フィーおにいちゃま!どっちもすっごくおいしそーなの!」

「そうだね。フリック」

すっかりとサフィールに懐いてしまった、フリックは、サフィールのことを“フィーおにいちゃま”と呼んでいるのである。

「ケーキとアイス…前世振りだわ」

「ん?前世ってことは…お前。転生者か?」

「ええ。わたし…ミランダ。そういうあなたも?」

「ああ。僕も転生者だ。まぁ、それよりも…」

初めてケーキとアイスを見る、ミーシャとリールはどう食べればいいのか固まってしまっていた。

「おーい。ミーシャ?リール?」

「えっ!?な、何?ミランダさん」

「何って…何で固まっているのよ?それぐらいで大げさね」

「だ、だって…オレたち。甘いモノって初めてなんだ。聞いたことも無ければ見たこともなかったんだ」

「ふむ。ケーキとアイスというのは…初めて見るが、本当に甘いモノなのかね?」

エリウッドは、甘いモノといえば、普通に果物が出て来るのかと思えば、果物を彼や是やと形で調理されたモノとして、目の前にケーキとアイスが置かれたのだった。

「まあ…何はともあれですけど、まずはわたくしのケーキから食べて下さるかしら!?」

「いいえ!あたしのアイスからよ!」

「い、いやいや。ここはどっちからでもいいじゃないか」

それよりも水もくれとサフィールは頼んだのである。

「みずならまほーでだせるよ?フィーおにいちゃま」

「いや。魔法の水よりも浄水の方がさ…」

「それもそっか。じゃあ…ボクね?まずはケーキからたべるの!」

甘いモノの中でもケーキに目がない、フリックは、フォークを使って食べてみたのである。

「じゃ、じゃあ…私たちも…」

何とか戻ってきた、ミーシャは、ミランダのフォークの使い方を真似るようにしながら、ケーキから口にしてみたのだった。









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