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第194話

「…だからシルヴァンエルフは髪が長かったのか」

シリウスは、他のエルフと異なる別種のエルフである、シルヴァンエルフだけはやたらと髪が長いことに今更と気付いたのである。とはいえ、レイオスは短かったような…?というのは気のせいだろうか。

「まぁ、一部は例外はあるものよ。あら?フリックちゃん…どこに行ったのかしら」

話をしている間にいつの間にやらとフリックはいなくなっていたのである。

「そういえば…。只でさえ、ここは広いというのに…」

「迷子になったら、危ないわね…」

察知で探すしかないようだと思いながら、シリウスとシェルファは、察知魔法を唱えたのだった。



「おみせがいっぱいあるの!」

一人でフリックはミオンモールを彷徨いながら、色々な店があることに目を輝かせていた。

「まだ、開店はしていないけどね」

「そーなんだ。いつなの?」

「そうだなぁ。後一ヶ月ぐらいかなぁ。それよりもフリックちゃん。こんな所で一人でいると危ないぞ」

「あ、アレ?シリウスおにいちゃまとシエルおねえちゃま…どこ?」

無意識の内に一人で行動していたことに気付かなかったことから、傍にいた筈のシリウスとシェルファがいないことに同じエルフの一人に言われてフリックは気付いたのだ。

「ひ、一人でここまで来たのかい」

「うー…だ、だって…だって…いつもむずかしーおはなしばかりしているもん」

そんなに難しい話ではないのだが、まだまだ、フリックは知能も未熟であることから、シリウスとシェルファの話は付いて来られないのだった。

「ま、まぁ…いずれ分かる日は来ると思うけどな。とりあえず、ジタバタと動くよりもここで待っていた方がいいと思うぞ」

「ホント?ボク…なにかたべたい!」

「そうだなぁ。まだ、店は開いていないけど…試食として食べてくれるかな?」

「うん!たべるの!」

エルフに言われるまま、フリックは素直に返事すると共にエルフの一人は、卵とベーコンを使用した≪ポーチドエッグ≫をサッと作ったのである。

「はやいの!ボクでもつくれる?」

「そうだなぁ。コレはちょいとフリックちゃんには難しいかなぁ」

それよりも来てくれたようだと言いながら、シリウスとシェルファの分も作ったのだった。

「勝手に一人で行動したら危ないだろう」

「そうよ。幸い…ここはルッティが出す店だったから良かったものの…」

何とか察知魔法で、フリックの居場所を探り当てたシリウスとシェルファは、少し怒った口調で言ったのだ。

「ご、ごめんなさいなの。だ、だって…だって…」

「ま、まあまあ…余り怒らないでくださいよ」

試食してくれるといいんですけどね…とシェルファからルッティと呼ばれた、緑髪のエルフは言ったのである。

「それもそうね。ちょうど軽食が欲しかった所ですし」

「…そうだな。今食べると昼は余り食べられそうにないけどな」

「そーなの?」

「ま、まあまあ…少しは大丈夫ですよ」

只でさえ、食の細いフリックにポーチドエッグはどうなのかどうか思いつつも、三人とも太鼓判を押すと、今日の所はフリックはシェルファと常に行動することと決め、シリウスはシリウスで、様々なモンスターを生成するべく場所を離れたのだった。











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