第193話
「ほぉ…切符か」
電車へと乗る前に前世同様の切符売り場やホームまである、駅へとなっていたのである。
「色々と頑張ったみたいですよ。後は街中の店とか住宅街を建てて行くだけだそうですし」
「そうか。何だか色々とすまないな」
「いえ。言い出したらキリがありませんから」
スライスに言われるまま、今はまだ、ここリベルダ領土内でお金を使用する制度はないことと同時に何よりもシリウスは、この地を治める大魔王でもあることから、切符は不要だと言われるまま、エルフィンドへと電車へと向かうことにしたのだった。
一方、朝食を終えたフリックは、今は改めてエルフィンド探索するために、今日はレイオスと一緒に行動していた。
「今日はどこに行こうか?フリック」
「んっとね?きょーね?ボクね?びよーいんにいきちゃいの」
美容院が出来たとシェルファから聞いていることから、イメチェンしたいのだとフリックは言ったのだ。
「美容院?」
「うん。かみがたをかえたいの!」
「う、うーん。フリックは今のままの方が似合っていると思うんだけどなぁ」
「かえたいの!」
ずっと長髪を続けているフリックは限界だったことから、今にも泣き出しそうになった所をルシウスはそれを目撃すると、何も言わずにレイオスの頭を殴ったのだった。
「つぅ…!な、何すんだよ!ルシウス兄貴」
「また、フリックを泣かそうとしたからだ。フリック…どうしたんだ?」
「あ、あのね?ボクね?かみがたをかえたいといったら…レイオスにーさまがダメっていわれたの」
「…それはちょっと困るな」
「うー!かえたいのー…」
「フリックちゃん。髪型ならば私がセットしてあげるわよ?」
シェルファは、いつも長髪のままであることから、髪型だけならばシェルファでも出来ることから言ったのだ。
「ホント?シエルおねえちゃま」
「ええ。余りフリックを泣かさないのよ?ルシウス。レイオス」
「あ、ああ。いつもすみません」
何だかんだとフリックの面倒は、シェルファに任してばかりで気が引けるなと思いながらも、レイオスとルシウスは、フリックのために新しい魔法を考えるために、別の場所へと移動したのである。
「ん?何だ?入れ違いか?」
電車に乗ってエルフィンドへとシリウスは来るなり、ちょうど入れ違いしたようだった。
「少し遅かったわね。というよりも電車で来たの?」
「あ、ああ。ちょっと…どんな感じかなぁって気になって乗ってみただけだ」
見事に前世再現だったとシリウスは、普段から乗り慣れている電車と変わらない乗り心地だったことを言ったのだ。
「でんしゃ!ボク…のりたい!」
「そうね。フリックちゃんは初めてよね」
「で…さっきルシウスたちの姿を見たんだが」
「にーさまたちね?ボクがかみがたをかえたいといったら、ダメっていったの!どーして?」
「それはね?フリックちゃん。シルヴァンエルフにとって髪は命だからなのよ。私は普通のエルフだけど、フリックちゃんたちは髪は大事なの。だから言ったのよ」
「そーなの?ボク…かみをすこしきりたかっただけなのに」
魔力の源が途切れてしまったら、コレこそ魔法が使えなくなるかも知れないとシェルファは言いながら、あっと言う間にフリックの髪型は三つ編みへと変えてしまったのである。




