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第008話〈異世界創造神の意思〉

進化後の変化を確認するためにステータスを開く。


————————————————

【使用者ステータス】

宿主:夜異 柊

年齢:17

種族:人間→吸血鬼(黎血種)

身体:171cm→175cm

体重:64kg

ポイント:12000

魔術属性:土属性 無属性


【基本能力】

体力:150/150(12+138吸血鬼補正)

魔力:8.4/120(28+92吸血鬼補正)

精神力:12.6/25(友殺しにより低下中)

筋力:105(13+92吸血鬼補正)

速度:180(11+169吸血鬼補正)

防御力:65(13+52吸血鬼補正)


【状態】

瘴気汚染度:7.3% (安全状態)

吸血鬼融合率:20.0% (ジュネッス)


【所持】

・デザートイーグル 残弾なし


・学校の制服(損傷)


・変形ホルスター

所持する銃器に合わせて自在に形を変えるホルスター。(ガチャ由来)


・聖骸布外套(破損)


・陽鉄刀(損傷→破壊)


・陰陽銃剣


・体力回復丸(小)×28


・体力回復丸(中)×4


・魔力回復丸(小)×19


(SEED)(OF)(EYES)

受ける攻撃が1/5の速度に見え、暗闇や中程度な阻害を見通せる。

魔力を1消費するごとに目を合わせた敵へ威力1の精神攻撃を行える。

魔力の流れを視認可能。

この魔眼は強力な精神的ショックによって進化する。


・ガチャチケット×3


【スキル】

・再生Ⅳ

より少ない魔力を消費し、再生速度が大幅に上昇。

失った四肢や臓器、脳も再生させることが可能。


・射撃能力Ⅰ

遠距離攻撃へ補正を与える。


・喰Ⅰ

補食時に得られる栄養や効果が増加し、常時周辺から魔力を食らい、補給(自動回復)する。

低確率で相手の特性を奪取(だっしゅ)できる。

デメリットとして食欲が増大する。


・肉体変形Ⅰ

魔力と精神力を消費することで肉体を変化させ、器官を生み出せる。


・活性化Ⅰ

任意と精神力を消費することで一時的により優れた姿へ変化する。

筋力+100、速度+200、防御力+50

再生能力も強化。


・白線触手Ⅰ

魔力を10消費するごとに身体から触手を一本、最大四本の鋭い触手を生やす。


・眷属作成Ⅰ

自身の血を規定量与えることで吸血鬼因子を打ち込み、相手を自身の眷属にすることが可能。

これによる半吸血鬼化は陽属性と聖属性による弱点を持たないが、簡単な再生能力を持つ。

対象が処女や童貞でなければ一定確率で喰屍鬼(グール)になる。

眷属が(マスター)の血肉を再度食らうことで、真の吸血鬼(ヴァンパイア)になれる


・眷属活性化Ⅰ

魔力を消費する、もしくはマスターの血肉を一定量取り込むことで眷属の力を覚醒させ、一時的により優れた姿へ変化させる。

活性化と同じく、眷属の精神力を消費する。


・解毒Ⅰ

ある程度の毒は無効化される。


・瘴気吸収Ⅰ

瘴気を取り込んで浄化し、1割を魔力に変換する。


・日光弱点Ⅱ

日光にさらされている場合、毎秒1ダメージを受ける。


・聖属性弱点Ⅱ

聖属性から受けるダメージは2倍になる。


・陽属性弱点Ⅱ

陽属性から受けるダメージは2倍になる。

————————————————


依然と比べてあまりにも強くなっており、この森においてももはや敵なしだろう。


残りの転生者が何人なのかはわからないが、今までの経験から見るにこのステータスならほとんどの相手はゴリ押しできる。


「いや、ほかにも進化した転生者や生物がいるかもしれない。油断も慢心も禁物だ。」


次は新たに解放されたシステムショップを開く。


————————————————

システムショップ

[検索][性質検索][売却]

【Fランク物品】1

【Eランク物品】

【Dランク物品】

【Cランク物品】100

【Bランク物品】

【Aランク物品】

【Sランク物品】10000

【SSランク物品】

【SSSランク物品】

【EXランク物品】1000000

————————————————


どうやらランク別に分けられているようだ。


試しにFランクを開くと、超常の力を持たない重火器や白兵戦武器が売られていた。


価格は平均して500ポイント程度。


RPG-7も900ポイントで売っていたが、弾丸が一発200だったので買うのをあきらめた。


「次はEランクを見てみるか。」


軽度の特殊な効果を持つ物品が売られていた。


価格も1600ポイント程度で、Fランクの4.6倍ほどとなっている。


その後も調べてみれば、どうやらランクが1つ上がるごとに価値が4.6倍、3つ上がればちょうど100倍になるようだ。


「スキルは売ってない、となるとガチャ頼りか。」


試しにEXランクを見てみると……


「一、十、百、千、万……ふぁッ!?5億ポイント!?」


5億ポイントの『天の逆鉾』、その効果は認識範囲内の物質を自在に改変できる効果。


もっともそんなポイントをためきるのに何万年かかるのかはわからないが……



調べていくうちに、今すぐ欲しいようなものはなかったが、必需品の食べ物やライター、ナイフ、デザートイーグルの銃弾を買っておいた。


早速買ったラーメンに口を付ける。


「久しぶりのラーメンは身に染みるなぁ……」


システムのラーメンはできたての状態で、カップ麺のようにお湯を入れる必要すらなかった。



スープを最後の一滴まで飲み干し、ふぅ、と息を吐き出す。


冷酷な現実の中で胃袋が満たされる温かさだけが自分がまだ生きていることを実感させてくれる。


(……さて、これからどう動くべきか)


進化した肉体。


新たな力。


しかし、親友をその手で葬り去ったという事実が、胸の奥に鉛のように重くのしかかっている。


精神力のステータスは、その傷跡を証明するように低いままだ。


その時だった。


突如として、頭を直接締め付けるような強烈な耳鳴りが走った。


【黒の森に現存する転生者が一人になりました。】

【ホスト名:夜異柊が称号『黒の生存者』を獲得、条件を達成しました。】

【これより、謁見を開始します。】


「な、に……っ!?」


視界が急速に歪んでいく。 木々のざわめき、土の匂い、そして春樹の血の残香が漂っていたはずの黒い森が、まるでデータノイズのようにかき消えていく。


次の瞬間、俺が立っていたのは、神聖に見えるが明らかに執務室のような空間だった。


そして、その空間の中央には、眼鏡をかけ、0歳後半に見えるくたびれたスーツの男がいた。


「ようこそ夜異柊、私は創造神KAVO。」


この世界の創造神KAVOは、親しげに、しかし酷く事務的な響きを帯びた声で、眼鏡の奥の瞳を細めた。


「すまんね、君をこんなことに巻き込んでしまって。友人をその手で葬る羽目になったことについては、本当に申し訳ないと思っているよ。だが悪く思わないでくれ。転生者に選ばれる要因はあくまでランダムなんだ。」


柊は感情の失せた目で、目の前の「神」を見つめる 。


親友を殺し、その肉を喰らうことで生き延びた 。精神力は限界まで擦り切れ、合理的なリアリストへと成り果てた柊にとって 、この男の言葉に含まれる薄っぺらな同情など、なんの価値もなかった。


「……用件を言え。俺をここに呼んだ理由は何だ。」


低く冷徹な柊の問いかけに、神は肩をすくめて机の上の書類をパタパタと整えた。


「話が早くて助かるよ。合理的で実によろしい。君に私の世界を救ってほしいんだ。」


柊は眉をひそめる。


「俺が救世主のタマに見えるのか?お断りだ。」


「話は最後まで聞け。別に護衛や農作業をやれというわけではない。ただ、私の世界にいる敵対側の転生者を殺してほしいだけだ。分かりやすいだろう?」


その言葉を聞き、柊は内心毒づく。


(断ったところでまた強制的に転移させられるだろう。人体改造も好きときた。ほんとクソみたいな奴だ。)


「私の世界、『ヴィージェス』というんだが、そこの魔力を奪うために2000年前から他の神々、あのクソったれの邪神どもが侵略してきてね。もともとは人と化け物がバランスをとって平和に暮らす楽園だったのに、あいつらが転生者を送り込み、空気中の魔力を汚染して瘴気へ変えたせいで均衡が崩れ、このままでは人類によって1000年足らずでこの世界は崩壊する。」


KAVOは一泊置き、続ける。


「何もただでやれというわけではない。やつら側の転生者を殺しつくした暁には、お前の願いを何でも一つ叶え、お前の実力をそのままに元の世界へ送り返してやる。」


柊は目を見開く。


「……春樹を生き返らせることもできるのか?」


「もちろんだ。その程度の願いならば今すぐ叶えてやろう。君に友殺しをさせてしまった詫びだ。」


KAVOはいとも簡単に答えてしまう。


「本当か!」


「お前が『ヴィージェス』へ向かい、転生者殺しを約束するのならな。」


「……わかった。」


「よろしい、では転送を行う。が、その前に、それを修復してやろう。」


KAVOはそう言うと、聖骸布外套を指さす。


外套は光を帯び、光が去った時にはボロ布ではなく、完全に修復されていた。


————————————————

【聖骸布外套】[Aランク]

これを身に(まと)った者は外界からの浸食を大幅に減少させる。

覆った部位の防御力を20増加させる。


(瘴気の浸食速度を十分の一まで減少させる。)

(日光によるダメージを十分の一まで減少させる。)


-己が信じる正義を貫き通せ-

————————————————


「……感謝する。約束通り敵の転生者は全員殺す。」


柊を本当に生き返らせることができるのか、神にその気があるのかはわからない。


適当にあしらわれた可能性も、正当な復活を遂げていない可能性もある。


(それでも、今はもはや従うしかない。)


「では良い旅を、なに、春樹はもう復活させた。私の世界へ向かうといい。」


その言葉を聞き届けた途端、その真偽もわからぬまま柊は気を失った。

【体力回復丸(小)】

服用後10分間、10秒ごとに体力が1増加する。


【体力回復丸(中)】

服用後10分間、5秒ごとに体力が1増加する。


【魔力回復丸(小)】

服用後10分間、10秒ごとに魔力が1増加する。



ちなみにステータスのきりがいいのは読者に理解させやすくするためです。細かいと覚える気失せるでしょ?

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