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第023話〈魔術Ⅰ〉

魔術混合(マギアクロス)、異なる2つ以上の属性を”混ぜる”ことで生じる新しい性質。人は平均して2つの魔術属性を持って生まれますが、この魔術混合を……」


スクリーンに表のようなものを描いていく。


=========================================

火+風→火に偏った炎/風に偏った雷

風+水→風に偏った嵐/水に偏った氷

水+土→水に偏った泥/土に偏った木

土+火→土に偏った鋼/火に偏った熔


火+光→陽

風+光→閃

水+光→聖

土+光→命


火+闇→呪

風+闇→音

水+闇→腐

土+闇→毒


無+他属性or混合→元の属性に精神攻撃が追加される

=========================================


「このように、例えば火属性と風属性を混ぜ、火属性の割合が多ければ炎混合に、風属性の割合が多ければ雷混合になります。ただし、無属性は何と混ぜても精神効果が付与されるだけです。」


柊は表を見て疑問を覚える。


「なぁ、二属性の混合なら、水と火、風と土、光と闇の混合は?表に書かれていないが。」


「実はそれらの属性は互いに弾きあいましてね、いまだに安定した混合に成功していないんですよ。風と土は数件の成功例がありますが、はそれよりかは三重混合(トライクロス)のほうが幾分か可能性ですよ。」


二重混合(ダブルクロス)の横に、もう一つの表を描く。


==================

風+水+光→晶

水+土+光→樹

火+風+闇→蝕

==================


「理論上16つある三重混合(ダブルクロス)の中で成功したものは3つ、それぞれ結晶を発生させ拘束や防御を行う『晶属性』、真に生命をもつ樹木を生み出す『樹属性』、魔力を即座に奪う黒き炎の『蝕属性』です。」


(聞いているだけで凄まじい威力を誇るとわかる。残念ながら俺は使えないようだがな……)


柊の魔術属性は土と無、使用が可能な混合はまだなく、積極的に『喰Ⅰ』で取り込めばあるいは増える可能性がある。


(だが、プルは水と風の属性を持つ。混合が二種類使えるはずだ。)


「ちなみに、お前は何か混合を使えるのか?」


ジャックにそう問う。


「私は嵐属性と氷属性ですね。」


「ということは!お前の魔術属性は風属性と水属性なのか!?」


柊がすかさず重ねて問う。


「まぁそういうことですね。」


(まぁ断られるだろうがダメもとで頼んでみるか。)


「実は、プル、彼女の魔術適正も水と風なんだ。混合のやり方を教えることは……」


「ああ、別にいいですよ。」


「いいのか!?」「いいの!?」


意外な返事が返ってきたことで柊とプルが同時に反応する。


「まぁ、あなたたちもダニエルの配下についたのなら仲間ですからね。血月に備えるためにも戦力は強化すべきです。プルさんのほうはそれでいいんですか?」


プルはそれを聞き、嬉しそうに答える。


「うん!プル、頑張って強くなる!」


「ではこの世界の基礎に当たる部分の説明も大体終わってますし、あなたたちに魔術をお教えしましょう。転移から一週間ではろくに魔術を習得していなさそうですし。」


「それはそうだが……」


柊は自分が唯二使える魔術を思い出す。


「お前の都合は都合はどうなんだ?」


「私は別に仕事はあまり忙しいわけでもないですしいいですよ。柊さんは確か土属性でしたよね?プルさんは私が直接指導できますが、魔導書を用意したほうがいいでしょう。」


ジャックが研究室を漁り始め、書物のようなものを見つける。


「ありました。魔導書です。これに対応する属性の魔力を流しながら詠唱を行えば未収得の魔法でも使用できますよ。」


柊はジャックから魔導書を受け取り、ページをめくっていく


右のページに魔方陣があり、左のページに詠唱が描かれている。


詠唱はほとんど2から4節で、稀に5節(ファイヴカウント)以上、文字は柊の認識で日本語として理解できる。


その中には柊が習得している1節(ワンカウント)魔術の『岩石弾』と『土潜り』もあった。


(名前を唱えるだけで放てるのは1節(ワンカウント)扱いになるのか。)


「なるほど、これが魔方陣か……」


「あ、言い忘れるところでした。高位の魔術を使うにはいろいろと制約がありますので、詠唱が5節(ファイヴカウント)以上の物は使わないでくださいね、最悪の場合、全身の穴という穴から血を流して死にますので。」


柊はそれを聞いた表紙に魔導書を落としかけたが、なんとか持ち直す。


「えあ!?そんな危険な物をよくもまぁやすやすと……」


ジャックはそれを無視した。


「ではここで魔術を使われるわけにもいきませんし、場所を変えましょう」




三人は地下街中央ビルを下っていき、格ゲーの練習モードのような真っ白い部屋につく。


中にはダミー人形もあり、(マト)として使える。


「ここの壁は土魔術で簡単に治せるので、気にせずぶっぱなしていただいても結構です。とりあえず適当に魔術を使ってみてください。」


「あの~、プル、魔術つかえない……」


プルのその言葉に、ジャックが唖然とする。


「えぇ?そうなんですか?」


「そういえば岩サソリと戦ってた時も魔法使ってなかったな……」


(ステータスには習得した魔法表示されないみたいだし完全に気が付かなかった……)


柊は以前の戦いでのプルの動きを思い出す。


そこで使っていたのは、全てスキル由来のものであり、魔術は全くなかった。


「はぁ~、仕方ありませんね、プルさんのほうは私が魔力の流れを作りますので、柊さんは魔導書の魔術を繰り返し使っててください。慣れれば魔導書無しで発動できるようになります。」


「ああ、わかった。」


=========================================

火+風→火に偏った炎/風に偏った雷

風+水→風に偏った嵐/水に偏った氷

水+土→水に偏った泥/土に偏った木

土+火→土に偏った鋼/火に偏った熔


火+光→陽

風+光→閃

水+光→聖

土+光→命


火+闇→呪

風+闇→音

水+闇→腐

土+闇→毒


無+他属性or混合→元の属性に精神攻撃が追加される

=========================================

火+風+水→?

風+水+土→?

水+土+火→?

土+火+風→?


火+風+光→?

風+水+光→晶:結晶を発生させ拘束や防御を行う

水+土+光→樹:生命が宿る真の樹木を発生させる

土+火+光→?

火+水+光→?

風+土+光→?


火+風+闇→蝕:相手の魔力を即座に奪う黒炎

風+水+闇→?

水+土+闇→?

土+火+闇→?

火+水+闇→?

風+土+闇→?

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