No.14_理想論だけでは生きていけない
1. 11時です。
2. 儚いものだね、体温って。
3. 夢を見れないカトラリー
4. 着飾って
5. 溺愛
6. 天秤
7. idiot
8. 失恋
9. minus
10. 14→15
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11時です。
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理由もなくむしゃくしゃする、
ひたすら寝る、
中途半端な睡眠、倦怠感、
そんな日があってもいいんだけど、
毎日はやだよね。
ラジオを垂れ流して、
ベッドサイドランプ、
11時のおしらせ。
あーやだやだ、つらすぎ、鬱。
なんていってればもう3時、
だめだ、寝れない。
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儚いものだね、体温って。
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貴方の手は、夏でも冬でも、あったかかった。
私の手はずっと冷たくて、
爪が紫色になることが多かった。
その度に手を握ってくれて、
あったかくしてくれた。
合わせて数センチの布を隔てて、
生きてる音をきくのがすきだった。
背中に回された手か、
あったかかった。
君がもう目を開かなくなった日、
耳を当ててみてもきこえないし、
貴方の手が温めてくれることはなかった。
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夢を見れないカトラリー
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足枷を増やして、
なんて幸せ、
貴女を葬って、
なんて幸せ、
大好きな横顔。
貴女を描く輪郭を飲み込んで、
貴女を掌る色彩を飲み干して、
閉じ込めて、部屋の隅に。
夢の中、貴女に刺さった、
いつかのナイフを抜いて。
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着飾って
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部屋には大きなクローゼットが欲しいと願って、
この部屋になった。
その行為に溺れている夜が1番眠れた、
寝るには少し暑くて、
窓を開けた6月、
レースカーテンが揺れる月明かり、
汗ばんだ体の不快感に、
足音がする夏の愛おしさを感じていた。
長袖の夏セーラー服、
少し前に滑稽だと飾った。
いつか忘れてしまう、
歩き方も、走り方も。
虚しさが足跡になった、
そんなとき、
一緒に寝て、
お出かけしてくれてありがとうね。
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溺愛
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君を忘れる為に、
他の人に触って、溺れてみたのに、
追いかけて、救って欲しくなかった。
思っていたより、踏み外したけれど、
実は助けてほしいと思ってたけれど。
淋しかったの、ずっと。
私だけに涙を、溺愛。
もっと私に、縋ってみてよ。
君をみせてよ、溺愛。
きっと君には、できそうにない。
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天秤
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お気に入りの服を着て、
お気に入りのメイクをして、
道を歩いていた。
建物、
37000円のレースシャツ、
24000円のパンツ、
階段、
29000円のブレスレット、
階段、
69000円のバッグ、
51000円のネックレス、
インターホン、
その他、諸々。
勘違いしないでほしいのは、
愛を囁きに来たんじゃなくて、
関係を清算して、終わらせる為に来たってこと。
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idiot
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日々を精一杯生きてる時が
馬鹿馬鹿しく感じる瞬間、
きっと少し、腐ったんだろうな、って思える。
死に幻想を抱いて、
生に幻滅するような、
酔った瞬間、
きっと一気に、黴が生えたんだろうな、って思える。
性を求めて、志から逃げて、
両思いって分かってるけど、
付き合ってない時が1番楽しいとか。
わかってもらえないって、
許してもらえないなんてわかってるから、
なんて、
本当にわかってるの?
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失恋
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すき、すき、すき、だいすき、
だなんて、
君の思いを知らなかったから言えていたもので、
信じられなかったし、
あの子のどこがいいのか全くわからなかった。
フロランタンと紅茶、
君はあの子と草原を走っていた、
芽を踏んで、根を掘って、
手を取り合って。
君の好きな人にする対応を忘れれば、
苦しまなくて済む、
あの時に私から水をやっていれば、
花が咲いていたかもしれないのに。
まだ生きていたけど、
しょうがないから、私から摘んでおくね。
もう、誰でもいい、なんでも良いから、
哀れな私を、抱いてよね。
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minus
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君の声は弾丸のように私を貫いていくけれど、
私の声はちっとも、
視界にも、耳にも、入らないのね。
君と同じ空気を吸いたくない、
君が穢れてしまうから。
君との距離、-15センチくらい?
-5センチ、-14センチ、-6センチ、-14センチ、
+になり得ることはないであろう、関係。
君で悩むほど暇じゃないんだよ。
君は人を転々とする、
浮気性であってほしい、と、願ったあの夜の、
薄くなった、君の首筋のキスマーク。
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14→15
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いつからか、増えていく年数を恐れていた。
大人になっていく体、
子供ではなくなっていく身体、
自分が素敵だと思う自分、
15歳って、もう少し違ったと思ってた。
なにかしなきゃ、
こんなのんびり生きてる場合じゃない、
って、お風呂に浸かりながら生き急いでいた。
したいことしかなくて、
叶えたい夢しかなくて、
でもどうしても、圧倒的に、
時間と、環境が、足りなかった。
誰かのなんてことない日が、
誰かのなんてことある日で。
大抵15は犠牲になっちゃうけど、
いつか思い出す日がくると信じて、
泥沼と光の中を、進んでいくから。
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