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詩 10編  作者: 呪癒 黎蘭
14/16

No.14_理想論だけでは生きていけない

1. 11時です。

2. 儚いものだね、体温って。

3. 夢を見れないカトラリー

4. 着飾って

5. 溺愛

6. 天秤

7. idiot

8. 失恋

9. minus

10. 14→15

---------------------------------------

11時です。

----------------


理由もなくむしゃくしゃする、

ひたすら寝る、

中途半端な睡眠、倦怠感、

そんな日があってもいいんだけど、

毎日はやだよね。

ラジオを垂れ流して、

ベッドサイドランプ、

11時のおしらせ。

あーやだやだ、つらすぎ、鬱。

なんていってればもう3時、

だめだ、寝れない。


---------------------------------------

儚いものだね、体温って。

----------------


貴方の手は、夏でも冬でも、あったかかった。

私の手はずっと冷たくて、

爪が紫色になることが多かった。

その度に手を握ってくれて、

あったかくしてくれた。

合わせて数センチの布を隔てて、

生きてる音をきくのがすきだった。

背中に回された手か、

あったかかった。

君がもう目を開かなくなった日、

耳を当ててみてもきこえないし、

貴方の手が温めてくれることはなかった。


---------------------------------------

夢を見れないカトラリー

----------------


足枷を増やして、

なんて幸せ、

貴女を葬って、

なんて幸せ、

大好きな横顔。

貴女を描く輪郭を飲み込んで、

貴女を掌る色彩を飲み干して、

閉じ込めて、部屋の隅に。

夢の中、貴女に刺さった、

いつかのナイフを抜いて。


---------------------------------------

着飾って

----------------


部屋には大きなクローゼットが欲しいと願って、

この部屋になった。

その行為に溺れている夜が1番眠れた、

寝るには少し暑くて、

窓を開けた6月、

レースカーテンが揺れる月明かり、

汗ばんだ体の不快感に、

足音がする夏の愛おしさを感じていた。

長袖の夏セーラー服、

少し前に滑稽だと飾った。

いつか忘れてしまう、

歩き方も、走り方も。

虚しさが足跡になった、

そんなとき、

一緒に寝て、

お出かけしてくれてありがとうね。


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溺愛

----------------


君を忘れる為に、

他の人に触って、溺れてみたのに、

追いかけて、救って欲しくなかった。

思っていたより、踏み外したけれど、

実は助けてほしいと思ってたけれど。

淋しかったの、ずっと。

私だけに涙を、溺愛。

もっと私に、縋ってみてよ。

君をみせてよ、溺愛。

きっと君には、できそうにない。


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天秤

----------------


お気に入りの服を着て、

お気に入りのメイクをして、

道を歩いていた。

建物、

37000円のレースシャツ、

24000円のパンツ、

階段、

29000円のブレスレット、

階段、

69000円のバッグ、

51000円のネックレス、

インターホン、

その他、諸々。

勘違いしないでほしいのは、

愛を囁きに来たんじゃなくて、

関係を清算して、終わらせる為に来たってこと。


---------------------------------------

idiot

----------------


日々を精一杯生きてる時が

馬鹿馬鹿しく感じる瞬間、

きっと少し、腐ったんだろうな、って思える。

死に幻想を抱いて、

生に幻滅するような、

酔った瞬間、

きっと一気に、黴が生えたんだろうな、って思える。

性を求めて、志から逃げて、

両思いって分かってるけど、

付き合ってない時が1番楽しいとか。

わかってもらえないって、

許してもらえないなんてわかってるから、

なんて、

本当にわかってるの?


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失恋

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すき、すき、すき、だいすき、

だなんて、

君の思いを知らなかったから言えていたもので、

信じられなかったし、

あの子のどこがいいのか全くわからなかった。

フロランタンと紅茶、

君はあの子と草原を走っていた、

芽を踏んで、根を掘って、

手を取り合って。

君の好きな人にする対応を忘れれば、

苦しまなくて済む、

あの時に私から水をやっていれば、

花が咲いていたかもしれないのに。

まだ生きていたけど、

しょうがないから、私から摘んでおくね。

もう、誰でもいい、なんでも良いから、

哀れな私を、抱いてよね。


---------------------------------------

minus

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君の声は弾丸のように私を貫いていくけれど、

私の声はちっとも、

視界にも、耳にも、入らないのね。

君と同じ空気を吸いたくない、

君が穢れてしまうから。

君との距離、-15センチくらい?

-5センチ、-14センチ、-6センチ、-14センチ、

+になり得ることはないであろう、関係。

君で悩むほど暇じゃないんだよ。

君は人を転々とする、

浮気性であってほしい、と、願ったあの夜の、

薄くなった、君の首筋のキスマーク。


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14→15

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いつからか、増えていく年数を恐れていた。

大人になっていく体、

子供ではなくなっていく身体、

自分が素敵だと思う自分、

15歳って、もう少し違ったと思ってた。

なにかしなきゃ、

こんなのんびり生きてる場合じゃない、

って、お風呂に浸かりながら生き急いでいた。

したいことしかなくて、

叶えたい夢しかなくて、

でもどうしても、圧倒的に、

時間と、環境が、足りなかった。

誰かのなんてことない日が、

誰かのなんてことある日で。

大抵15は犠牲になっちゃうけど、

いつか思い出す日がくると信じて、

泥沼と光の中を、進んでいくから。


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