No.15_青くて透明な寂しいの具現化
1. Heavenly
2. anxiety
3. dearest
4. Tangible
5. Proposal
6. Breathe
7. amimism
8. Dusk
9. Meteor shower
10. Don't want any more
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Heavenly
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天国ってどんなイメージ?
昔の神話を思い出すのかな、
誰かいるのかな、
死者の溜まり場を思うのかな、
会える場なのかな、
あたたかいのかな、
なにもないのかな、
花は咲いてるのかな、
冷たいのかな。
貴方の綺麗な寝顔、
息をしてるか、
一見わからなかったほど。
幸せな気分で宙を舞って、
夢そのまま眠れるなんて、
なんて素敵なんだろうね。
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anxiety
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小さい頃怖かったものが
気付けば怖くなくなっていた。
嫉妬で苦しくなったり、
妬ましくて狂いそうになったり、
不安不安不安不安。
小さい頃怖くなかったことが、
気付けば怖くなっていた。
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dearest
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冷たい水を欲していた、
水魚の交わり。
会いたくて寂しくて泣いた夜が
貴方にもあってよかった。
私が居なくなったあとに泣くのを知ってたのに、
助けてあげられなくて、ごめんね。
冷たい海に飛び込んだ私達なら、
きっと空も、飛べるよね。
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Tangible
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君のほくろが好きで、
頸、手の甲、背中。
君の動作がすきで、
関節、指先、目線。
雑に切り上げられた会話、
フキダシに付いた適当なリアクション。
意味のない字面、
滲む感情、
叩き割ってしまいたいくらいに。
君と同じ位置にほくろがほしかった、
そんな人生。
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Proposal
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深く青い夜に1人、
愛してほしくて、
(愛する、ことがよくわからないのに、)
少しずつ、誰でもよくなってきて、
(誰でもいいことはないけど、)
あ、この人なら、って思ったら人間に、
手当たり次第声をかける、
失望から手のひら返しまでははやかったけどね、
(君が全てだったあの日。)
誠に残念ですが、もう、お終いにしましょうね。
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Breathe
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冷たい何かが後ろから抱きしめてきて、
背骨からじわぁっと染み込んでいく涙が
目尻に滲んで、
ごめんなさい、って口にするだけで
悲しくないのに、抱きしめられるの。
腕まできて、首まできて、
血が青色ならば信じられるほどに
冷たくて、
血が透明ならば信じられるほどに
涙で視界がぼやけて、
呼吸の度に、
嗚咽と涙が溢れていく。
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animism
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ボールプール、滑り台、鞦韆、
シール、リボン、髪飾り、
ビーズ、動物、ゲーム、
未だに信じてる世界、
モノに感情を見出して、
大人になってね、少年。
受け止め方を覚えてね、少女。
ひとつ、大事なのは、
世界の軸は君ではないってこと。
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Dusk
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カーブミラーに映った雲、
セーラー服のリボン、
強風で揺れる木々、
情で動くヒト、
青とオレンジの隙間、
扉が開いて、
靴を脱いだ音がする、
そろそろ、夏が来るよ。
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Meteor shower
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わざわざ扇風機をベランダに出して、
萎れかけの向日葵と一緒に線香花火、
スマホの充電はあと17%。
読書感想文は苦手だし、
自由研究はめんどくさいし、
暑くていらいらしちゃうけど、
星がきれいだから許しちゃう。
返信をみて、
あ、この人、幸せなんだな、って。
自由になれる8月、自由に縛られる15歳、
あはは、やっぱり、死にたくないよ。
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Don't want any more
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この気持ちに名前をつけたら、
「愛されたい」になるなんて知らなかった、
そんないつかのあの頃に戻りたい。
どうしてか、どうしようもなくさみしくて、
つめたくて、痛かった、
あの部屋の隅で泣いている、
夜が怖くなくなった、
いつかそんな私になりたい。
実像のない言葉でも、
一時の精神安定剤、
大丈夫、あなたのことは私が1番、
よくわかっているからね。
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