小動物的魔王
「魔国の王都から2週間は掛かるのに、連絡してからすぐ出てこられたんですか・・・魔国の方は船の記録を今日の朝見つけるまでいろいろな憶測も出て大混乱してたそうですよ?あっちに戻ったら潔く怒られてくださいね?」
「もう私がいなくても回るのに?混乱する必要はないのですがね。まぁ怒られましょうか。」
「それと一応向こうからお迎えが来るようなのでそれまでこちらで滞在していてください。こちらにいる間そちらの三人とご一緒されても大丈夫です。君達よろしくお願いしますね。」それだけ言って鴉は帰っていった。
「ということなので私はしばらく三人とご一緒させてもらいます」
レイは俺達を見てお辞儀をした。
「お前・・・魔王が何してんだよ。俺が聞きたいことは今のでわかったが、抜け出したとか。城で踏ん反り返って偉そうにしてろよ。」
「そうしたらお三方に会えなかったでしょう?嫌ですよ。せっかく会えると思ってたのに」
「何この小動物的な魔王って。いや、まぁそれはうれしいが。魔王がこれでいいのか・・・?」
「弾が前に言ってた悪い魔王ね?レイは悪くは見えないわよ?魔族も差別されてる人達らしいしあなたの知識あてにならないわね?」
「違うんだよ!一般的に魔王って奴は凶悪な存在で人類の敵!って相場が決まってるようなもんだけど5%ぐらいで悪くない魔王もいてな。これはその5%ぐらいの方なの!」
「よくわからないけどゴブリンの時のあれか」
「そうよ!レイ聞いてよ弾ったらね・・・・」
俺達はそのまま他愛もないことを当時を思い出しながら夜が暗くなるまで宿に戻っても話を続けた。
俺達は懐かしさと時の流れを埋めるようにいろいろな事を話し合った。そうしているうち一つのお願いをされた。
「私と戦って貰いませんか?」と・・・。
俺達は了承した。だが連続しては戦えないとレイが言ったためそれぞれ決めた日に一人づつ戦ってほしいとお願いをされた。
最初は赤鬼だった。
「今日は決闘のお願いを聞いていただいてありがとうございます。」
「わしは構わん。800年の研磨を見せてみろ」
そう言って号令も無く決闘は始まった。




