装備と再会
「はい。確認が取れましたので品物を出しますね。お代金のほうは品を確認後にお願いします」
俺達は了承し、その人物は品を出していく。
「まずは膳様の品からアダマンタイトの六角棒とデビルベアの毛皮のベストになります。六角棒はとにかく硬くと注文を受けましたので重いですが最高峰に硬いアダマンタイトを使っております。デビルベアは魔力を纏わせると強靭さが増し防御に優れています。生半可の武器では毛すら切れないでしょう。ですが、凄く重量が増すため使えるものが少ない素材でもあります。依頼では大丈夫とのことで作らさせていただきましたが一度つけてみてください」
「うむ。わかった。つけさせてもらう。」
赤鬼はそう言ってこっちに来る前から着ていた熊の毛皮を脱いで着なおした。静かに魔力を巡らして身体全体に纏わした。見た目はわからないが重いのだろうか?そう疑問に思った時赤鬼はジャンプをし、着地した瞬間地響きが起きた。
「うむ。大丈夫そうだ。次はこれを振るってみる」
六角棒を持ちブンブンと小枝でも振るうように振って見せ一言「問題ない」で済ました。
フードの人物は頬に汗を滲ませ震える小さな声で言葉を呟いた。近くにいた俺には聞こえた。
〈まじか・・・この人こんなに化け物だったのか・・・〉
「げふんっ!大丈夫そうなので次は瑠璃様の装備を」
そう言って取り出したのは帯の付いた神楽鈴と蘭の花っぽい花と蝶が描かれている薄いピンクの下地の振袖であった。
「なかなか綺麗ね。着物は気に入ったわ。鈴の音はどうかしら?手に取っても?」
「はい。こちらも試して頂いてからお願いします」
瑠璃はその返答を聞くと「そう」といって鈴を手に取ると揺らして鈴の音を聞く。
「うん。良い音色ね。これなら持っていたものと遜色ないわ」
「ありがとうございます。一応ご説明させていただきます。鈴の方は総ミスリル製のものになっております。魔力との相性がよく、魔法の効果の増幅が20%ほどあがります。着物の方はアラクネという種族の糸を使い落りあげた一級品になります。多少の防刃作用はありますが防具というよりも服になりますのでその辺はご理解をお願いします」
「その辺は理解しております。触ってみても良いものだとわかります。ありがとうございます」
「はい。それでは最後ですね。まずは袴からこちらになります。こちらもアラクネの糸を使った一級品の布を使って仕上げてあります。先程の説明と被りますので省かせていただきます。そしてこちらの刀は・・・」
「鬼灯だろう?良くまだ持ってたな?レイ」
俺がそう言ったらフードを取って涙を流しながら震える声で聞いてきた。
「そちらこそ・・・よくぞ、よくぞ・・・覚えておいでで・・・」




