知り合いの像
俺はその話を聞いて少し驚いた。瑠璃はもっと驚いただろう。鴉さんが話を終えてすぐ帰っていき俺達も少し考えるために各々の部屋に戻った。
次の日俺達は少し頭を整理し、昨日聞いた場所へと向かっていた。
「まさかこっちに来てたとは・・・」
「聞いた話だと洗脳の残りもなくなっていたのかしらね・・・」
「あの時最後死ぬ間際の会話では謝っておったしな・・・」
昨夜鴉さんの話で
「実は魔国ってレイって仙人が纏め上げた国なんだよ。そこで事前に飛鳥さんが調べたことを統合すると君達が討伐したあの少年兵部隊の隊長をしてた子っぽいんだ。君達は酷く気にしてたから言わないでおこうってことになってたんだけど、瑠璃がルーデルクで同じようなことに成りかけてた孤児院を見て暴れたって聞いてね。教えることにしたんだ。
レイって子は今魔国の魔王になってる。当時王国以外で迫害されていた「獣人」「エルフ」「ドワーフ」など亜人と呼ばれる人達をこの大陸全土を蹂躙して救い出し、この街の港から微かに見える島へと渡り魔国を作りあげたんだ。およそ800年前のことらしいよ。・・・会いたいかい?」
俺達はその言葉を聞き首を横に振った。
昨夜の事を思い出して歩いていると国適地に着いた。
「うん。レイだな」「うん。レイね」「うむ。レイだな」
そこには刀を上に上げて何かを叫んでいる銅像があった。
銅像には「王国との友好に感謝を示して」とある。
「ドワーフすげぇな、精巧すぎね?」
「そうね、知り合いが見れば一目でわかるわね」
「これって800年前に作られたのに劣化すらねぇぞ」
その言葉が聞こえたのだろう一人の住民が話しかけてきた。
「おや?あなた達は観光ですかな?」
そう聞いてきたのは頭にケモミミがついている爺さんだった。
この街というか帝国にほど近い王国の東側の場所には人族しか居なかったのだが王都を挟んだ西側にはいろいろな人種が数多く住んでいるみたいで俺達は数多くのファンタジーの住人に出会っていた。
「そうなんですよ。昨日着いたばかりでいろいろ見て回っている最中なんです」




