似たような物
「私もそう疑問に思って調べたが、他国の事だから詳しく書いてなくてわからなかった。だが、西洋の言いなりになっている歴史があったからには『気』を使えたそれぞれの流派の達人は淘汰されていたのだろう。そして、中国の方でも失伝したんだろう。」
「それで戦争に負けて当時の西洋の屑共の言いなりか・・・」
「私達の戦った相手とほとんど思想は変わらんだろうが、勇者がいた時代は平和そのものだったそうだぞ?上の奴らは表に出てこないから仮初かもしれんがな。」
「んで?何で勇者の世界の話なんかしたんだ?」
「攻めてくるかもしれない相手の説明だな。こいつ等は日本人と思えないほどの甘ちゃんだ。自分本位でしか物事を見ないし、力に振り回される馬鹿としか思えない。私達からしたら雑魚だ。しかし・・・」
「この世界の人達からしたら脅威と?」
瑠璃が遮って尋ねた。
「そうだ。神の力授かって強化するんだとよ。よくわからんが自分の努力はほぼ無いに等しい力を使って魔国と魔国に組する国家を悪と見立てて虐殺してくる外来生物だ。正直、戦って命乞いされた時は吐き気がした。違う世界の日本人とは言えこれほど醜いとはとな。」
「ゲーム感覚ってやつかね?それとも主人公にでもなった気でやってるんだか・・・」
俺は思ったことがつい口から出てしまった。
「あぁそれっぽい事言ってたぞ。『俺は主人公なんだ!正義のために!異世界で幸せに!』とかなんとか」
「現代病か・・・」
呆れたように源蔵が言った。
「なんだそれは?」
「あぁ~・・・婆が死んでから平和過ぎて現実を見れない若者が増えたんだよ。」
「今の日本もあんなのばっかなのか・・・?」
「どんなもんなのか俺は見てねぇからわからねぇが・・・。似たようなもんかもな・・・」
「・・・。」
婆はしかめっ面で言葉もないようだ。
「まぁ、そんなガキ共が攻めてくるってのはわかったが、まだ何かあるんだろう?」
「あぁ・・・。お前等見たとこ装備がないだろ?相手が雑魚とは言え一応装備は整えろ」
「ん?俺達の武器こっちじゃなくね?」




