黒子
「なら私も自己紹介をさせていただきますね。領主の娘サリー・フォン・ルージュと申します。普段ギルドの受付をしております。」
一通り自己紹介が終わった。
「ここにいる連中は私の言う事には逆らわん。好きに話せ」
これであるまじで良いようにされていたようだ。
「で?どうなんだ?死体の出来方がお前のそれだったが?」「はい、踊りました」
「会長がいなかったがお前傀儡にしたろ?」「・・・はて?何のことでしょうか?」
「しらばっくれんな。満面の笑みを浮かべながら国境を出たって報告が上がってる」「・・・」
(瑠璃もう無理だ。しかし、もう一人傀儡作ってたとは・・・。)
「しかもだ、もう一人同じ様に国境を出ている。お前2体作ったな?」
「はぁ・・・作りましたね」
「どの程度にした?」「黒子程度のですね」
「そうか・・・。一応聞いとくがお前あいつ等のことどの程度把握してた?」
「雑貨商会の会長が王国側の実験管理者で、食品系の商会の方が運び屋程度でしたね」
「ふむ。あの後な調べてわかったんだが、雑貨の方は帝国の暗部出身だった。食品の方は素人だったがな」
「え?やばくね?」
思わず俺は声を出してしまった。
「こちらに来て魔力上がった状態で戦闘技術がそれなりにある暗部出身者に黒子はなかなかに判断しずらい」
婆の発言を聞いて瑠璃は汗をかきはじめた。
「そ、それほど強くありませんでしたし・・・」
目を泳がせ弁明のような事を言い出す瑠璃。
「あの時と似たような状態だったんだろう。今はあっちの軍の規律はないから咎めはせん」
瑠璃はそれを聞いてほっとしている。
「おい、ガイナス。すぐに帝国は動かない。よかったな」
そこまで話を聞いていたこちらの住民の他の方々がみんな「???」状態である。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。意味がわからん。将軍達だけで理解されても私達は今の会話ではそうなる理由が見当もつかない。」
領主のガイナスが慌てて飛鳥に向かって言った。




