迎え待ち
精霊の木周辺住民気絶事件から翌日、俺達三人は朝からギルド長室を訪れていた。
「迎えが来るまでここで待機って言われたけどなかなか来ないな」
「相手は国の軍の最高幹部とこの街を含むこの一帯の領主じゃぞ。準備もある。」
「そんなもんか。まぁ暇だが、俺達は待ってるだけで気楽でいいか。」
「緊張しとらんな、相手は国の中でも上層部の人間じゃぞ?」
「ん~薄々気がついているだろ?俺達はあんたより年上だ。それなりに経験があるしな」
「・・・言って良いのか?」
「最初から言ってただろう?隠すことはないって。」
「ふむ・・・。将軍殿と同じと考えていいのじゃな?」
「だろうな。あの婆、俺達より年上だぞ?会った時素直に死んどけよって思ったわ。」
「王国はあの方に助けられたから亡くなられてなくてよかったわい」
「あぁ~、そういえばここに来た時に将軍が居なければみたいな話聞いたか、あの時はあの婆だと思わなかったから「そうなのか」程度で深く聞かなかった事が悔やまれる」
俺の隣で話を聞きながらお茶をしている二人がうんうんと頷いている。
それを見てギルド長は
「昨日の件でお主等が苦手に思っている事はわかったわい。くれぐれも領主様の前で殺気を出すのは駄目じゃぞ?」
と苦笑しながら言った。
「分かってるって昨日の事は俺達も反省してるし、婆も領主の前では煽ってこねぇだろ」
「それなら良いが心配じゃわい」
ギルド長は本当に心配そうな顔をして言っている。
ドアがノックされ副ギルド長と執事っぽい老人が部屋に入って来た。
「領主よりお迎えに参りました。」
「館まで私が案内いたします。よろしくお願いします。」
そして、馬車は豪華な貴族仕様のでかい馬車である。馬車の中には六人座っている。俺達三人そしてギルド長、そして何故かサリーさんの五人で領主の元へ向かう。
「・・・。沈黙破ってごめんね。皆黙ってるからがんばったけど俺には無理だった。サリーさんは何でいんの?」




