膳の過去
わしは青森の深い山の中で狩りをして生活している。わしを産んだ母には鬼だと攻められ、父と村人には化け物だと殺されかけた。煩わしかったので全部殺した。そして、初めて満腹になった。
「鬼頭村で最近子供が神隠しにあっている。気を付けるのじゃぞ」
まだ村で生活をしていた時のことだ。いつも腹が減っていた当時のわしは山に向かっていた。そうすると、鬼頭の村長が声を掛けてきた。
「よくわからないが、気をつける。」
それを聞いて苦笑をしている村長を背にわしは山に入っていった。
山は良い、食べ物の宝庫だ。俺は村人に作り方を教わり、自分で作った干し肉が置いてある山の頂上付近の拠点に向かった。そこにある干し肉はわしに攻撃をしてきた村人の子供だったものだ。村では狩りをしないと村長から言われていたが、ここは森の中、弱肉強食の理に従って狩っただけのこと。
「もう肉が少ないな。狩らないとな。あぁ・・・腹減った。」
拠点で準備をし、3時間ほどして鹿を狩り拠点に戻ってくると、拠点が荒らされていた。
しかも、犯人は村の子供達であった。
「お前!親に愛されてないんだってな!毎日毎日、山で狩りをして親に媚びを売ってる可哀想な子なんだってな?村のおっさんがお前は村の下僕だって言っていたぞ!だからお前の肉は俺達のだ!」
何が楽しいのかニヤニヤ全員笑いながらわしに喋りかけてきた。俺が答えないのに腹が立ったのか怒声を投げかけてきた。
「聞いているのか!愚図!お前は俺達の玩具だ!わかったか?」
「これをやったのはお前等か?」
「そうだ!下僕の物には何をしてもいいからな!」「「「そうだ!そうだ!」」」
「そうか」
俺は確認をした。
「それがどうしたおm「ゴキャッ」え?」
俺は喋っていた奴の首を片手で折って殺した。そいつの後ろにいた三人は何が起こったのか分からない様子で首を持つわしをきょとんとした顔で見ている。
その後三人も狩った。正直何がしたかったのかわからない。五体分の肉の処理に時間がかかり空は茜色をしている。早く家に帰らないと同居人がうるさいなと思いながら麓に下りていく。村の入口に着くと村人のほとんどが武器に成りそうな物を持って立っていた。そして、俺を見つけると何やら騒いでいる。
村長が話しかけてくる。
「村の子供を殺したと聞いたが。誠か?」
「ん?森で襲われたから狩ったぞ。」
俺の言葉に村人達は騒めいた。




