サイド 帝国 2
「これが人一人にやられた被害だって言うのか!奴に何が起こった!」
そこで部屋のドアを叩かれた。至急の連絡を持ってきたというその者から書類を受け取り読んでいった。
「なんだこれは・・・?」
理解が及ばず思わず出てしまった呟きを聞き副官がこちらを伺っている。
「私は終わりだ。そなたもな」
そういって男が差し出す書類を見て副官は顔を真っ青にした。
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貴殿達が勧めていた計画の管理官が辺境城塞都市を壊滅させた。そして周辺の街を潰しつつ帝都に向かっているのを確認したため、私の領内で討伐した。
ジラス商会と言ったかあの会長だ。貴殿等は何をしていた?こちらの被害も相当数出た。すぐに緊急で高位貴族が集められ帝国議会が行われるはずだ、覚悟されたし。
ソニア・フォン・リングス
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その後数日後に開かれた帝国議会は帝国を将来二分する足がかりとなった。
「貴殿等は何を考えておる!悪戯に王国を刺激し、それを悟られただと!」
とても美しい貴婦人のその女性は向かいに座る男を怒鳴りつけていた。
「まだ帝国として、先の戦争の続きをやるとは決まっておらなんだであろう!勇者を召喚した教国は今でも妄信的に神が何たら言っているが帝国はあの闘いで王国と魔国からの怨みしか得なかったではないか!なぜ王国でそのような実験が行われていた!?」
貴婦人は喉が裂けるのではないかと思うほどの感情を表して叫んだ。
「それについては私は関知しておらぬ。だが、気持ちはわかるがな。こちらにも王国にやられた遺族の思いもある。帝国が強くなるために必要な実験だったようだ。だがそのために、帝国国民は使えまい?ましてや同盟他国の教国国民もだ。そこに浮上したのが仮想敵国の隣国の王国だ。推測だがな?」
貴婦人の前に座る老いた老人は太々しく反論を言ってきた。
「白々しい!貴殿は当時あの将軍に尻尾を巻いて逃げたそうだな?個人的な怨みではないのか?」
「貴様っ!小娘が調子に「静まれっ!」」「「はっ!」」
「起きてしまったことはしょうがあるまい。主導していたのは誰だ?」
「こちらの二人でございます」
近衛兵二人に挟まれて現れたのはトニーを止めた男とその副官の二人だった。二人はある程度皇帝の傍により近衛に倒され、皇帝の前で土下座をさせられた。




