化けて出た
俺達は驚愕した。この世界で『ヒノカグツチ』の言葉を聞くとは思わなかったからだ。しかも、隊長と名乗る人物の名前を添えて。
「それじゃ、今から領主の館に行くぞい。」
「だから、嫌だって」「嫌ね」「無理だな」
次は俺達皆が拒否した。
「なっ!?知り合いなのじゃろう?」
「知り合いだからって会う発想はねぇな?しかも、今この国の重鎮なんだろ?ますます会う理由がねぇ。俺達は他国の人間だ。しかも冒険者だ。自由が正義の冒険者が国の重鎮に会いたいわけねぇよ。」「そうね」「最もだ」
「じゃがな・・・」
俺はギルド長の言葉を待たずに次の言葉を紡いだ。
「じゃぁ俺達は行くわ」
後ろから「待つんじゃ」とか聞こえたが三人共無視してさっさとギルド長室を出て行った。
「おい」「うん」「うむ」
「婆が化けて出たぞ」「いやね」「気味が悪いな」
「王国から出る・・・か?」「・・・それもありね」「・・・致し方ないか」
「この前決めた方針がこうも早く崩れ去るとはな」
「しょうがないわよ」
「わし達でもどうしようもないこともある」
ギルドから精霊の木に歩みを進めながら俺達は小声で話し合った。
そして、ある程度決めて精霊の木に着いた。
「それじゃ、荷物を持って「どこ行くんだ?小童共?」・・・」
「「「はぁ・・・」」」
俺達が階段を上がろうとしていると一階の広間から凛とした声が聞こえた。そして、俺達は諦めた。が抵抗はする。
「初めまして、こちらでお世話になっている冒険者です。これから狩りに赴こうかと思っていた所です。」「初めましてこんにちわ」「よろしく頼む」
俺達はとりあえず挨拶をした。
「無理だろ」
一蹴された。




