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老人の異世界散歩  作者: 浦見 比呂
王国編
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不穏な気配

一週間ほど経って俺達はギルドに呼ばれギルド長と面談をしている。

「そやつはなんでやつれているんじゃ?」

俺達を見てギルド長は聞いてきた。


「ちょっと子供達におもちゃにされていてね、ふふふ」

瑠璃が困ったように笑いながら答えた。



「まぁよい。今回の件結構根が深くての。結構時間が掛かってしまったわい。この街の王国側の関係者の処理は終わった。後はわし達からの手を離れ現地のやつらがやるわい。それでの、今回の件が大きくてお主等の話も国の上層部にあげなくてはならなくなった事後報告じゃが了承してくれ。」


「わかったわ」

瑠璃が代表して答えた。俺達も他国の介入ってことで覚悟していたことだった。


「これで話はお終いじゃ。スライムの件も終わって、低ランク冒険者の手も開いたお主達だけに孤児院の手伝いをさせるのも今日で終了じゃご苦労じゃったの。」


その言葉を聞いて俺は復活した。

「やっとガキ共から解放か!もう「おぼえたぁ?」は終わりか!」


ギルド長は少し不思議そうにこちらを見たが、ルリが苦笑しているのを見て察したのかそれについて何も言って事なかった。


「それとの、後で発表があるがお主等常識に疎い様なので伝えておく。帝国を挟んで向こう側にあるリットル聖教国という宗教国家だが知っているか?」


「食堂で冒険者が話しているのを聞いたから名前と大まかには知っているが詳しくは知らないな」


「行く気がないなら詳しく知らなくても問題ないわい。その国が勇者召喚をしたと発表があった。それで、王国内が少し慌ただしくなるだろう。」


「戦争か?」


「まだわからん。ただ、過去にそうなったからには今回は準備をするってことじゃ。」

そこで話は終わり、俺達はギルドを出て行った。


部屋に一人になったギルド長は考えていた。


(教国はまた魔国を十中八九攻めるつもりじゃろうな。帝国もそれに伴い攻めてくるじゃろうの。リットル教の手がどこまで広がったか分からぬ以上備えるしかないのが現状だがの。)


ギルド長は窓からルーデルクの街を見ながら思う。

(復興が完了してまだ10年・・・。先の戦争で戦死した者達から預かった希望じゃ今度は間違わぬ)


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