レンの片鱗
レンはこちらをチラッと見てまた地面に顔を落とした。が一言
「なぁ・・・ルリ姉はつよいのか?」
「ん?あぁ強いぞ?何だ急に」
「おれはとうさんからおんなはおとこがまもらなくてはいけないっていわれたんだ」
「あぁ俺も言われたな」
「だけどおれは先生とライラをたすけられなかった。おきたら先生もライラもルリ姉がたすけたって。ルリ姉にたたかれたときびっくりしていいかえせなかった。だけど、そのあとかんがえたんだ。たたかれたけどそんなにいたくなかったって。だから、それはちからがよわいおんなだからだっておもった。ちがったんだよな。おれはばかだからるり姉がいってたことがよくわからないんだ」
やべぇ、瑠璃に聞かれなくて心底良かったと思った。就学率の低い世界を甘く見ていた。しかもこいつ典型的な脳筋だな、瑠璃が嫌われる覚悟でビンタして言った言葉が何一つ届いていなかった。途中まではよかったが力がどうのこう言いだした時には震えた。
「えっとだな。あの時瑠璃は決めた事を守りなさい、子供だから守られてなさいって言ったんだぞ。」
「そうだったのか、でもつよければおこられなかったんじゃないかなって」
これは困ったぞ。鍛え続け大人になった強い状態の脳筋なら会ったことがあるが子供時代の脳筋はどうすればいいんだろうか。俺は背中と手に抱いている子供をあやしながら高速で思考を巡らした。
「なぁおれはどうすればいいんだ?」
さてどうしようここでの俺の言葉がレンの今後を左右しちまう。
「「「「「ただいま~!」」」」」
ここで買い出しに出ていた年長組が帰ってきた。その声が聞こえた俺はそちらの方を見てピンときた。俺はその集団に向かって「赤鬼ちょっと庭に来てくれ!」と言った。
赤鬼は荷物を玄関においてこちらに来た。
「赤鬼こいつはお前の弟子だ」
俺はレンを指さし赤鬼に言った。
「ん?どういうことだ?話が見えんが」
「いやな。こいつ先日瑠璃が引っ叩いて怒っただろう?」「ああ」
「あれに強さがあればよかったんじゃないのか?とか考えてんだよ」
そこである程度気がついたのだろう残念そうな顔でレンの事を赤鬼は見ていた。
「ほらお前も出会った当初やばかっただろう?少将のおかげでまともに成れたんだ。そのやり方で教えてやってくれ」




