おぼえたぁ?
「ほら、さっさと行って手伝うわよ?」
そう言う瑠璃に俺達はついていった。
子供達が集まっている広間につき俺達は自己紹介をした。冒険者と登録してある名前の方だ。その後は手伝いだ。子供に好かれないと言っていた赤鬼はなぜか庭で倒れてた男の子を中心に年長組の男の子達に大人気だった。その子達を引き連れて街へ食料調達に行った。ルリはイリアとライラ.、それに年長組の女の子と共に台所で料理の準備をしている。俺はというと、現在赤ちゃんを紐で背負いながら手で抱っこして赤ちゃんをあやしながらちびっこ共に囲まれている。
「ねぇねぇわたちネネっていうの」「わたちネリ」「わたちネロ」「ぼくはとむ」「ぼくはみろ」「ほくははんす」「「「「「「ねぇねぇねぇ!おぼえたぁ?」」」」」」
「だ・か・ら!俺は名前覚えるの苦手って言ってるよね?無理だからまじで俺にはむ・り。いい加減諦めて!?」「「「「「「ぶぅぅ」」」」」」
俺の言葉にちびっこ共は不満そうに頬を膨らませた。
「そんな可愛い顔しても無理なものは無理なの」「「「かあいいっていわれた!」」」「ぼくもかあいい?///」
「え?ちょっと四人声したけど一人男の子だよね?誰だ!?」俺は戦慄を覚えた。
「なまえおしえてあげるからきいてね?わたちネネ」「わたちネリ」「わたちネロ」「ほくはとむ」「ほくはみろ」「ほくははんす」「「「「「「おぼえたぁ?」」」」」
「いや!だから!覚えられねぇって!ループするのやめてくれる!?もうずっとやってるよね!?」
もうかれこれ30分はこれである。
さすがに「おぼえたぁ?」を夢に見そうである。
「瑠璃!瑠璃!もう限界だ!助けてくれ!」
そういうと台所からこちらをチラッと見て溜息を吐かれた。
「もう、あんたも子供育てたでしょ?これぐらいやりなさいよ。」
台所からこっちに近寄りながら苦言を呈した。
「俺の子供はこんな愉快な性格してなかったんだよ。違いすぎてわからん!」
「ダンがもう疲れたぁって言ってるからこっちに来て手伝ってちょうだい。」
それを聞いてちびっこ共は「「「「「「はい!」」」」」」と返事をして瑠璃についていった。
「ふぅ・・・疲れないはずなのに疲れたな・・・子供は恐ろしいな」
そう呟きながらおんぶしている子の位置を調整し、手に抱いてる子にも気を付けて庭に出る。気分転換に庭に出てみるとレンが庭の真ん中でしゃがみこんで地面を木の枝で突いていた。
「レン何してんだ?兄ちゃん達と買い物行ってなかったのか?」




