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老人の異世界散歩  作者: 浦見 比呂
王国編
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養殖場


「この商会との関係から、まずはあなたから」

ルリは会長の席に座りながらライラを示す。


「あ、あ、あたしは、ここから馬車で5日ほどの村で会長に買われました。」


「はい、次はイリア」


「わ、私は会長に雇われていました。」


「次は孤児院で何をしていたか」


「か、会長の指示で孤児院に行き、こちらの方の調査を任されました。」


「こ、孤児院を運営していました」


「あそこがどういった場所か知っていたかしら?」


「「孤児院では?」」


「・・・知らなかったようね。あそこは養殖場よ」


「「え?」」


「あそこは子供を死兵にするための養殖場なのよ。前に見たことがあるからほぼ間違いないわ。しかも、イリアは最後の仕上げの餌よ?この後は大体男が女にすることって言えばわかるかしら?時期をみて凄惨な死を与えた後にそれを子供達に見せることで完成させる餌ね。ライラも一緒にって感じじゃないかしら」


「そ、そんなことって・・・」

イリアは自分を抱えて顔を青を通り越して土色になりながらガクガク震えている。ライラも先ほどまでの自分の未来が殺される事と知って震えている。


「脅しておいて何だけどもう大丈夫よ。これがあれば街の上層部が動くと思うわ」

話を聞きながら机の中を物色して見つけた書類の束を示した。

その時に、見つけた蝶々の絵が書かれている扇子はしっかりと帯に刺し確保していた。


「あなた達は何も知らないで手を貸していただけだから、後で衛兵には素直に話しなさい。わたしからも調べたことを町の治安部隊に報告するから悪い事にはならないと思うわ」


「「わかりました」」


「それじゃ、とりあえず孤児院に戻るわよ」

そうしてわたし達は血と臓腑の臭いが充満する商店から帰路に着く。

後ろから着いてくる二人は幾ばか落ち着いたからなのか、散乱した死体を見るたびに嗚咽を漏らしていた。



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