身体が痒くなる!
そこで、往復ビンタをした。責任者の女性は目の前で起きた出来事に目が飛び出るぐらい驚愕して声も出ないようだ。孤児院の中から様子を伺っていた子供達は何が起きたのかわかっていないのかきょとんとしていた。殴られた本人も殴られた衝撃で尻もちをつき、きょとんとした顔でルリの顔を見上げていた。
「ねぇレン、何で門の外にいたの?」
「孤児院から出るなって言っていたわよね?」
「何する気だったの?」
ルリに無表情で淡々とした口調で言われた坊主は恐怖なのか戸惑いなのか「あ、あ、あ、」とうまく言葉にできないようだ。
「ほら、言いなさい」
俺達三人以外が独特の雰囲気に固唾を飲んで見守る中、少し待って坊主が涙声で途切れながら言葉を発した。
「みんなをまもるため・・・」「このまえきたやつらがまたくるっていってたから・・・」
「はぁ・・・そんなことだろうと思ったわ。この前攫われたりしたら危ないから外に出ない様に説明したわよね?」
ルリが呆れたように言う。
「おれは、おとこだから!にいちゃんたちはまちではたらいてていないし!おれがねんちょうだからみんなをまもらないとって!」
「わたしがいるから大丈夫って言ったわよね?」
「ルリ姉はおんなだからまもらないとって」
「わたしは冒険者でレンはまだ子供で守られてる存在なのよ?」
「・・・」
レンという坊主は悔しそうに握りこぶしを作って顔を俯かせながら孤児院の中に走り消えていった。
そこで俺はそこで溜まらず声を出した。
「嫌だ嫌だ、身体が痒くなる!」
赤鬼も苦笑している。
「あなたは何を言ってるの!それにルリさんもです!なぜあのような仕打ちを!」
「あれぐらいしないとあの子自分がどれだけ小さい存在かわからないまま死ぬわよ?確かにイリアのような優しく慈悲深いことは尊い事よ?ただあの子たちの事、あなたはすべてを守れるの?わたし達から見たらあなたも庇護対象よ?」
「何を言って「その自覚の無さは子供を殺すわよ?」r・・・・。」
ルリは珍しく頭にきているらしい。




