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老人の異世界散歩  作者: 浦見 比呂
王国編
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孤児院に来てみた

生意気な言葉を返された。


「坊主、威勢を放つのは良いが相手を間違えるなよ?」

俺はここで少しだけ威圧した。


「ひぃ」ジョボボボボ

生意気な坊主は壮大にお漏らしをした。

そして、俺は赤鬼から拳骨をもらって吹っ飛んで生垣に突っ込んだ。

「やるなとは言わないが、加減しろ」


「いてて、てめぇももうちょい加減しろ」

赤鬼よ軽い衝撃波が出ていたぞ?


「それ以上速度を落とすとお前避けるだろ」

(確かに)と思った。

そうこうしていると孤児院の奥から瑠璃ともう一人の女性が出てきた。


「何かと思ったらあなた達どうしたのよ?」

ルリが俺達を見て言葉を発した。


「暇になったから手伝いに来た」


ルリは俺達の近くで腰を抜かしてガタガタ震えている男の子を見て

「手伝いねぇ、仕事増やしておいて良く言えるわね?はぁ、昔から変わってないわね」

呆れた顔をしながら言った。


「そこを変えちゃ俺じゃねぇ」


「その子の着替え持ってくるから裏の井戸でその子洗ってあげて」

そう言ってルリはもう一人の女性を連れて子供達が恐る恐る覗き見している出入口から中に入っていった。


「仕方ない、やるか」

俺はそう呟き、まだ腰を抜かしている坊主の首根っこを掴み持ち上げながら裏にある井戸まで向かった。まだうまく動けない坊主をすっぽんぽんにし井戸の傍に立たせ頭の上から何度か水を浴びせる。その間、ずっと坊主は無言で俯きながら立ち尽くしていた。瑠璃が服を持って来て、もう一人の女性が服を着させていた。その間もずっと立ち尽くしたままだ。孤児院の責任者であろう女性が坊主にずっと声をかけている。


「・・・」

瑠璃がそれを眺めていた。


ずっと女性は坊主に声を掛け続けている。さすがに罪悪感が沸いてきた。

「ひ、久しぶりだからちょっと強かったかもなぁ~って?」

って独り言を言ったら


瑠璃が坊主の元に寄って行った。

瑠璃は坊主の前に立ち、顔を上げさせた。


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