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老人の異世界散歩  作者: 浦見 比呂
王国編
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やってみたかったパワフル水鉄砲


ギルドの作業着に着替えて道具を持って俺と赤鬼は指定された場所に来ていた。


「昔のドブを思い出すな」「そうだな、何か懐かしさを感じる」

辺境だからなのかそこまで汚れてる印象は受けなかった。ただ、もう現代日本ではあまり見なくなった石積みの幅2mぐらいの用水路っぽいもので、妙に懐かしさを覚えた。


「昨日俺考えたんだけどさ」「なんだ?」


「俺水属性じゃん?」「だな」「思いついた方法があるんだよ」「そうなのか?」


「試していいか?」「別に構わないぞ」「じゃぁやってみるな成功すると思うんだが」

(水の魔法が使えてドブ掃除っつたらこれでしょ)

人差し指を伸ばしイメージする。

(ウォータージェット使ってみたかったんだよね。動画でしか見たことないけど圧力かけて円形に回しながら出せば、っぽくなるでしょ)と大体のイメージで実行した。結果、円形の穴が側面に出来た。


「やべ!強すぎた!」「ったく。何やってんだ」

そこで赤鬼が手を翳した。そこだけ真新しい綺麗な色をした石がうまった。


「おお!ありがとう。穴空いた時は焦ったわ。ハハハ」

呆れた目で見られた。


「でも思ったんだけど水と土ってドブ掃除もってこいじゃね?」


「まぁそうだろうな、わしもコンクリートみたいな綺麗なものはできないが積んである岩みたいのなら作れるし、隙間ぐらいなら埋められるしな」


「俺も水そのものを操れるし、今みたいに水も出せるから道具なくても掃除できそうだな。」


「ドブの底の泥も俺が固めて外に出せば早そうだな」


「ここが街の端だし、こっから上流は一時的に水止めて中央まで残った水で押し流しつつ、赤鬼が固めた泥を二人で外に上げていけばいいだろ」


「それでやってみようか」

そうして俺達はドブ掃除を始めた。ものすごく効率よく進め、当初の予定より5倍は早いのではないだろうか。俺はとりあえず水を操作して水を下流にある程度追いやる。そして、赤鬼が固めた泥を二人で上に上げつつ、俺はウォータージェットで側面なども綺麗にしていく。そして、亀裂など積み上げた石が落ちていたりする箇所を赤鬼が直していく。しかし時々微かに下流から聞こえるピギーって鳴き声はなんなんだろうか。気にしてもしょうがないので作業を進めていく。そして中央の下水前まで半日で来てしまった。



「作業効率やべぇな。3・4日掛かるって言ってたんだがな」



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