ふんっ!
「少ないとは聞いていたのだけれども・・・」「流れ作業だな・・・」
因みに俺達は最後尾に並んでいた。次々と「残念」と言われ泣き崩れている。これぐらいの年齢なら魔法に憧れるのもよくわかる。結局俺達の番が回ってくるまでに二人しか合格しなかった。
「合格です」「また、合格です」「おお!合格です!珍しいですね3連続です!」
魔力量が合格に至った俺達五人以外は帰されてしまったのでここからは五人で実技を受ける。
「では、次に属性を調べます」
「聖属性です」「火属性です」「水属性です」「風属性です」「土属性です」
見事に皆ばらけた。
「さて魔力を感じると言っても最初は難しいと思いますので私が無理やり動かします。最初はスムーズに動かないと思いますが後は自分で鍛錬するしかありませんのでがんばってください」
講師がそう言って最初の子からだ。聖属性と言われた白いワンピースを着た少女、手に桶を持ったその背中に講師は手を置いて「ふん!」って声と共に少女が「げええええええええ」と嘔吐した。
それで終わりらしく次は青い髪をした剣を持った少女だ。この子は火属性と言われていた。
先ほどと同じように講師が背中に手を当て「ふん」って声と共に少女がゲロを吐く。(何のプレイだ)そう思ってしまった俺は悪くないと思う。
「あれって絶対吐くのかしら・・・」
瑠璃が少し嫌そうにしながら聞いてくる。
「絶対ってわけじゃないって講義で言ってはいたが・・・今のとこ二人共吐いてるな。」
「わたし最後にするわ。あなた達二人を見て決めるわ!」
「まぁ俺は魔法使いたいからこれぐらいなら良いが、赤鬼はどうする?」
「魔法自体よくわかってないからな、ダンが先行ってくれ」
赤鬼も少し嫌なようだ。
「んじゃ、俺から行ってくるわ」
と宣言し講師の元へ
「それじゃ桶持ってその線のとこに立ってね」
支持を受けた通りに準備をする。
「それじゃぁ行くよ」「ふんっ」
気合の入った声と共に全身がゾワッっとした。だが吐くほどのものじゃなかった。
「おっ君は魔法を無意識に使っていたのかな?魔力が固くなかったよ」と言われた。
俺はこれが何か大体わかった。これならあいつ等も吐くことはないだろう。と
俺は二人の元に戻り「お前等二人も吐かないからやってこい」と言って二人もやらせた。
二人も「ふんっ」をやってもらった後俺が言ったことが理解できたのか納得顔をしていた。
「これで魔法講習はすべて終わりです。訓練所の方は後1時間は空いているので好きに使ってください。後は個人でどこまで鍛錬するかです。がんばってください。」そこまで言って講師の男は訓練場から出て行った。




