解放
「まったく。変な小僧共が来たな・・・また昔みたいにうるさくなりそうじゃわい」
と窓から夕焼けが眩しい空を見上げながら呟いた。
「しかし、ただのくしゃみに魔力が宿ることなんてあるものなのかの・・・?話を聞いた感じ魔法は使えないようじゃったが、魔力は感じた。魔法講習があることは教えておいたし、そのうち結果がわかるじゃろ。」
「あの妖怪共のせいでいらん時間食ったわ!」
俺はグチグチ言いながら食堂のある1階に下りた。
「おっ!くしゃみのやつが降りてきたぞ!」「おい!くしゃみギルドに入るんだってな!」
「くしゃみ!お前くしゃみで戦うのか?w」「くしゃみでギルド長に呼ばれるとか伝説だな!w」
俺が1階に続く階段に現れると1階で飲んでいる奴らがこちらを見て一斉におちょくってきた。
「うるせぇよ!てめぇらの耳元でくしゃみして脳みそぶちまけてやろうか!」
売り言葉に買い言葉で頭の悪い返しを思わず言っていた。
「「「ぎゃははははは」」」「それはこえぇわ!w」「やっぱり技なのか?w」「何言ってんだあいつ?くしゃみとか・・・?」「あぁ実はな、昼間あいつが来た時・・・」
「ちっ!」
くそぉ、適当に返したら意味わからんこと言ったわ。しかも、昼間いなかったやつに解説するやつまで現れるし。内心ミスったと思った。
そこまで見て階段上から瑠璃と赤鬼がいる席を見つけていたためそちらに向かった。
「おかえり~」「ごくろうさん」
二人が俺を出迎えた。
「あんたも馬鹿ね。無視して通り抜ければ良いのに、笑いを提供するなんて。ふふふ」
「お前のくしゃみ、もうずっとネタにされてるぞ?くくく」
「ちっ!たかがくしゃみの何がおもしろいんだか!」
「「「「いや!あれは面白いだろう!」」」」
隣の席から声を合わせて言われた。
「ちっ!」「もうそんなにやさぐれるないの、ふふふ」
「ほら、朝から何も食ってないだろう?腹が膨れればイライラも少し収まるさ」
「確かに腹は減ってるな、ありがとよ」
軽く回りから揶揄われながらも夕飯を勧めていく。
夕飯を食べていると赤鬼がちょっと懐かしそうな顔をしながらこちらを見ていた。




