嘘発見器
「見たこともない服を三人の内二人が着ており、もう一人は山賊のような出で立ち。しかも、聞いたこともない国から三人でやってきて荷物もない。しかも武器はゴブリンが持っているような武器だけである。加えて受付嬢の話と冒険者の話からくしゃみだったと証言は取れているが・・・ギルド全体を揺らし、ギルドを混乱に貶めたくしゃみ・・・怪しくないかの?」
「・・・怪しいな」
「じゃろ?お主・・・闇商人かの?」
「え?何でそうなったの?」
「くしゃみに見せた衝撃波を使った魔法で強さはある。しかも、何も知らない10代の若い女と若い男を連れて他国に入るのは・・・二人を売るため。」「えぇ!そんな!」
瑠璃がいらない相槌を打つ。しかも、驚いた演技も自然にやりやがる。この婆、まじで演技がうまいからたちがわりぃ。赤鬼も瑠璃の横で微かに驚いてる表情をうまい具合にギルド長にわかるように調整して作ってやがる。赤鬼がこんな事することがあるなんて80年の付き合いになるのに知らんぞ?こいつら異世界に来て楽しんでやがるな。
「瑠璃!てめぇ黙ってろ!ややこしくなる!」
「こんな若い女子に何て口を聞くんじゃ!お主は立場が分かっておるのか!?」
「いや、俺達はもう長い年月一緒にいるんですよ。お互い気心知れた仲だし、これぐらい普通ですよ、普通。」
そこでチラっと瑠璃を見ると泣きまねしてやがる!俺は驚いたね。こいつ何狙ってんの。もうギルド長と話すの面倒くさいから早く終わりたいんだけど。赤鬼もついでにチラッと見たらこっちはこっちで眉毛を少しだけピクって動かして感情を隠してる様な雰囲気を醸し出してギルド長が気がつくギリギリを攻めてやがる。
「お主・・・本当にこの二人の仲間かの・・・?それで、お主は何が目的でオルド王国のルーデルクまで来たのじゃ?」
「目的も何も三人で冒険者になって金稼ごうと思っただけだ。」
「ふむ・・・一度も嘘は言ってないようじゃな・・・」
「ん?嘘は言ってないが。噓発見器でもあるの?」
「机の上にある置物がそうじゃ。それが赤になったら嘘をついている証拠になる」
「へぇ~、じゃぁ俺はもう大丈夫ってことでいいんだな?」
「怪しいがな・・・今のとこ大丈夫じゃろうってとこかの・・・」
どこか俺を胡散臭いような目で見てくるギルド長。
「いやいやいや、今判明したよね?嘘ついてないし。」
「あくまでこれは嘘がわかるだけじゃからな」




