リットル聖教聖戦軍 3
「なんだこれは・・・」
「魔物が城壁内に攻め入っているだと!」
「南の方はもう壊滅状態になっているぞ!警笛すらなっておらんではないか!?何があったんだ!」
「俺達もすぐに戦闘に参加するぞ。このままでは多くの者が亡くなる!」
「いくぞ!邪神の先兵などに遅れを取るな!」
「「「「・・・」」」」
指揮を上げるために発した言葉に返答がなかったことに不信に思い後ろを見ると誰もいなくなっていた。否、皆が地に倒れている。何があったのかと焦って声を出そうと思ったが声が出なかった。そして、首の無い自分の着ている制服に似た身体が逆さに見えて意識は闇に落ちた。死体の周りでは短剣を持ったゴブリン達が頭の上で両手を叩き嬉しそうに踊っていた。
その日勇者達は各国の重鎮達との会食のために城塞都市の聖戦軍本部、領主館を訪れていた。
「腹減ったな、最前線基地での立食パーティーとかさすがは各国の重鎮が集まっただけあるよな」
「まぁ権威も必要なことなんだろう。俺達はいつもより贅沢なご飯を有難く頂こうじゃないか」
「まだ開宴まで1時間ほどあるな。お偉いさん達と小難しい言葉でしゃべらないかんのが億劫だわ」
「俺達は勇者ではあるけど所詮平民。失礼がないようにある程度は丁寧な言葉にしないとだめだからな」
「へいへい。わかってますよ。教国での教育で散々やってきたからな。ただ面倒なだけだよ」
「その分、豪華な食事でも食べろよ。そこまでは我慢だ」
「そうだな。食事のためだ。我慢するべ」
勇者達、3年B組のクラスメイトが全員集められている部屋でそんな会話が成されており、みんな「確かに」と心の中で思い言葉使いに気を付け我慢しようと思った。
その時、ドアがコンコンとされ会場への案内が来た。
「勇者様方、会場への入場をお願いいたします。私が先導を致しますのでついて来てくださいませ」




