観察キャンプ 2
処変わってヒノカグツリキャンプはその間も穏やかに過ごしていた。
「なぁ。魔物の数やばいことになってね?」
「此処から見るだけでも溢れそうね」
「敵軍がアホみたいに弱い兵から順番に追加してたからなぁ・・・」
「最後の方に出てきた奴等が中盤辺りにでも出てきたら突破できただろうに・・・」
弾達の会話を聞いていた飛鳥が言葉を発した。
「数日の内に下手したら数時間後にスタンビート起こすだろうな・・・。ゴブリンキング、キングスライム、コボルトキング、オークキング、キラーコング、マーダーベアリーダー、ジェットボアそれぞれのトップ種がゴロゴロいるからな。しかも、覚醒種まで出てきた時には驚いた。グラトニースライム、ゴブリンチャンピオン、コボルトマスター、オークエンペラーは災害級だな。」
「これほっといても大丈夫なのか?」
「まぁ問題ないだろ。オルド王国側には魔物が流れて行ってないし。餌が来る方向は決まって一緒。なら、帝国側に出ていくさ」
「最初の2週間は案山子を用意してたけど途中から自分達でやるようになってたから観察してなかったけど気がついたら数は増えて個の強さも見違えるようになってたから驚いたわ」
「下手したらこれで終わるかもしれんな。勇者とかあっち側の仙人・魔女がどれほど強いのかによって決まるな」
「まぁ私達は楽で良いじゃありませんか。スタンピートが予想できた時点で私達が作った罠も取っ払っちゃいましたし、後は残ったのを殲滅で終わりになりそうですよ」
「鴉さんが予想するならマジでそうなるのか・・・。俺等ほぼ何もやってねぇぞ・・・。原住民が勝手に自然に淘汰されてるだけじゃねぇか・・・」
「ただの人はこれで終わるだろうよ。3000万人を越える数の中何人残るだろうかね?」
「マジが、ババアまでそういう感じなら本当に相手積んでるじゃねぇか。自然の驚異ってのは怖いもんだな」
「そうね、戦争に来てただの自然の驚異で死んでいく。何をしに来たのかわからないわね」
「宣戦布告して、人数集めて、国境すら跨げず終わるとか本当に無駄死にだな」
「あっ!良い事思いついた!鴉さんの部下にさ、ゴニョゴニョゴニョゴニして貰えない?」
「いいですね。頃合いを見てやりましょう!」
「本当にお前悪知恵が働くな・・・まぁでも嫌がらせにしては良い材料かもな」
「どんなことになるか予想はつかないが楽しそうだろ?」
「えぇ、えぇ!私はそういう嫌がらせは好きですよ」
弾蔵と左之助が楽しそうにしているのを他三人は苦笑しながら眺めていた。




